第01話 鉄華団
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ンの二人が操る機体だ。
二機ともセンサーカバーが改造され、遠距離戦闘への対応改修が施されている。
『くそぉ・‥‥さっきまで反応は無かったぞ一体――――!?』
『種を明かせば簡単な事だ。』
砲撃で足止めされる中でつぶやいた疑問、だが次の瞬間仲間の機体とのデータリンクが消失し、敵の存在を直感し息をのむ。
隣にいたはずの仲間のモビルスーツ、その機体は後ろから羽交い絞めにされるように短刀が左右から機体の胸元――――コックピットに突き立てられていた。
其れを行ったのは濃紺色に塗装されたグレイズリッター。
そしてその背中にはモビルワーカーのエンジンが複数機、無理やり装着されていた―――エイハヴリアクターを停止し、モビルワーカーの燃料電池で駆動することでエイハヴウェーブ反応を抑えたのだ。
『―――ッ!!!』
反射的に機体を操る海賊、ロディフレームの重厚な機体が大質量の鉄塊を振るう。
しかし、即座にグレイズリッターは背負った太刀を抜刀―――――その腕を斬り飛ばした。
『モビルスーツのフレームごとだと……!?』
極めて高い耐久性を持つモビルスーツは関節部以外破壊するのは並大抵のことではない、なのにこの濃紺色のグレイズリッターはあろうことか、熱したナイフでバターを切るように難なくモビルスーツのフレームを切り裂いた。
尋常じゃない、モビルスーツをフレーム事切り裂いた事もそうだが、エイハヴ・リアクターが停止したモビルスーツはモビルワーカーと同程度の防御力しかない。
流れ弾が一発当たっただけでお陀仏の可能性すらある。それを事無げも無く行い、こうして必殺の一撃を見舞ってくる理不尽の権化。
そんなものは―――
『ば、化けも――――』
『――――――失敬な』
軽く一閃、太刀の軌跡がモビルスーツの胸部を掠め言葉が途中で途絶える。――――モビルスーツのナノラミネートアーマーをモノともせず切り裂いたその一太刀は、的確に装甲からパイロットまでを切り裂いていた。
『人間だよ、俺は。』
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