第01話 鉄華団
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ない。
このロディフレームを改造した機体は、ブルワーズで運用していたマン・ロディに近いコンセプトで作られた重モビルスーツだ。
重装甲部位を限定し、両肩に大型シールドを配したことで高い防御力と汎用性を両立させている。
―――厄介な相手だった。
『おらどうしたネズミが、あの悪魔とやらがいなければ大したことねぇな!』
「てめぇ‥‥」
ネズミ、阿頼耶識手術を受けた人間に対する蔑称。散々言われてきたことだ、かつて自分たちを使い捨ての道具にしてきたCGS一番隊の連中と同じだ此奴らは
『まぁいい、その糞生意気な態度も今日で見納めだ。』
「なに!?」
直ぐには倒せなくても、そのうち擦り潰せるぐらいには有利な運びだったはずだ。
なのに敵の余裕の態度が気にかかった――――その瞬間、レーダーに反応が映った。
『エイハヴウェーブ反応新たに六つ!』
「別動隊か!?不味い、側面を突かれる! 」
シノたちが足止めをしているMS隊をやや迂回する形で敵の輸送車両を追っていたユージンの顔に緊張が走る。
モビルスーツに対し、モビルワーカーは有効な攻撃手段を持たない。だがモビルスーツは一撃でモビルワーカーを木っ端微塵に出来る。
其れを陣形の側面から突かれれば最悪全滅だ。
「くそっ応戦急げ!ラインを作るぞ!!!」
ユージンの指揮のもと、即座にモビルワーカー部隊が配列を変える。一撃の有効打にはならずとも数を束ねれば足止めぐらいは出来るはずだ。
此方が全滅する前にシノたちが追い付ければ、形勢は逆転出来る―――問題は、逆にこちらが先に全滅した場合、シノたちが挟撃に合うという事だ。
寧ろ、其方の可能性のほうが圧倒的にデカいだろう。
打開策が思いつかない―――どうする、ユージン・セブンスターク
焦る思考、だが答えは浮かばない。焦燥感だけが積もっていく中、敵の追加モビルスーツとが接触する。
だが、しかし――――
『今だッ!全機偽装解除――――鉄華団二番隊、出るぞっ!!』
突如として割り込んでくる通信に複数のエイハヴリアクター反応が出現。クリームカーキ色の機体たちが大型火器を敵別動隊へ側面を突く形で向けていた。
その戦闘に立つのは、四本腕のモビルスーツ……高精度射撃モードのためにデュアルアイを兜に隠し、第三の目で敵を射抜くガンダムフレーム、グシオンリベイクだった。
『撃って撃って撃ちまくれッ!!』
グシオン・リベイクが両脇に抱えた大型砲に加え、背のバックパックから生えた二本の腕に持ったロングライフルの計4問を同時斉射する。
『了解っ!』
『いけぇっ!!』
グシオンの左右に立つ同じくクリームカーキ色に塗装された獅雷、タカキとアスト
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