第一話 眼帯少女と仲間たちです!
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の弁当おいしいよ!」
「それはよかったであります!ただのおにぎりですけど……」
千冬たちは和気あいあいと会話を楽しみながら食べているのに対し莞奈たちは黙々と食べていた。
「まったく……のんきな連中だ」
莞奈が呟くように言うと隣に居たおっとりとした少女が言った。
「かっちゃんはすぐそういうことを言うね?」
「靖香は甘いんだ!あとかっちゃんて呼ぶな、もう高校生だぞ?」
赤茶色のロングストレートな髪をした板垣靖香いたがき せいかは穏やかな口調で言った。
「かっちゃんはかっちゃんだよ〜」
「はあぁぁ…………」
莞奈は大きなため息をつくのであった。
そんな二人のやり取りを見ていた二人の少女たち……辻若菜つじ わかなと服部和佳子はっとり わかこはつぶやくように言った。
「服部、またイチャついてるよあの二人……」
「そうだね辻、いい加減付き合えばいいのに……」
愚痴を言った。ちなみに若菜は丸眼鏡をかけて黒髪で髪型はショートボブ、和佳子は眼鏡をかけてはいないが、髪型はショートボブである。
弁当を食べ終わったところで莞奈が立ち上がり、話しを始めた。
「諸君!先日行わられた第63回戦車道全国高校生大会で我が知波単学園は一回戦で敗退した!実にめでたいことだ!馬鹿な先輩どもは、さぞ悔しかったろう!いい気味だ!突撃しか考えられん連中にはいい薬になったであろう!……ここからが本題だ。我ら『改革派』はちょうど一年前から活動を開始し改革の機会をうかがってきた。ついにその時が来たのだ!今こそ維新を起こす時が来たのである!」
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!と靖香が拍手をすると莞奈はドヤ顔しながら千冬を見た。まるで「私を称えろ!」とでも言うかのように。これに対し千冬は「スッ」と手を上げ発言の許可を求めた。
「なんだ栗林?」
「石原はクーデターか事変か何かを起こすきなの?」
「ただの例えだ。維新みたいに大きく変えなければいけない、そう言いたかったんだ」
「そっか……忙しくなるね!」
「そうだな……!」
午後の授業は戦車道なのでいつもなら戦車がある倉庫前集合なのだが今日は会議室に集合なので会議室には多くの学生が集まっていた。しかしすべての学生が会議室に入れるわけもなく、車長だけが会議に参加することになった。
そこで席順やプリントの枚数などの指示をしているのは先日、隊長に任命されたばかりの西絹代にし きぬよがいた。
「「おはようございます。西隊長」」
「栗林に石原か、おはよう!」
「何か手伝うことはありますか?」
「ならプリントを配ってくれるかい?」
「わかりました」
二人はプリントを手に取り配り始めた。それを見ていた西は「い
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