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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
第六話
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「こいつに名前はあるのか?」
「一応、MS-01っていう名前があるけど、厳密に言ったらまだモビルスーツじゃないからMW、モビルワーカーってみんなで呼んでるよ」
「モビルワーカー……か」
「今動かせるのか?」
「今は動かせはしないけど目は光らせれるよ」

 そう言うと成仁と周りの技師たちは準備にかかった。何故か皆、ウキウキとニヤニヤとしながら作業に当たっている。
 準備が完了すると成仁は二人のもとへ戻って来た。

「じゃあ顔を見ててね。お願いします!」

 その瞬間に一つの明かりが灯った。

「一つ目なんだな」
「頭部センサーの単眼型可動式カメラ、『モノアイ』って名前だよ!」

 嬉しそうに言う成仁とカッコイイと思ったのだろう笑顔になっているレグルス、そして真剣な眼差しで一つ目の巨人を見つめる正仁。

「早く本物のモビルスーツが見たいな」

 それは表情とは裏腹にとても穏やかな口調だった。







 1988年 4月

 日本帝国陸海軍は新大和(だいわ)工業・石河島播磨重工業・帝国製鋼所と共同開発をしたモビルワーカー、正式名称MW-01 01式を正式に採用し量産を開始した。





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