暁 〜小説投稿サイト〜
Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
第六話
[3/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
が来る!」
次に指で示したのは、サソリのような形をしたものだった。
「こいつは要撃グラップラー級だ。BETA群に於ける大型種の約6割を占める多足歩行種で、防御力や対人探知能力にも優れる、BETA戦力の中核をなしている存在だ。頑強な前腕を最大の武器とし、前肢はモース硬度 15以上、例えるならダイヤモンドよりも遙かに固い腕を持っている。その前肢を駆使した近接格闘能力と、正面に対する防御力が高い。そのため突撃級同様に側面もしくは後方からの攻撃が推奨されている」
要撃級から手を離すと次に赤く、口があるものに手を当てた。
「そして一緒にやって来るのが戦車タンク級だ!BETA群中最大の個体数を誇る中型の多足歩行種であり、戦術機の装甲すら噛み砕く強靭な顎を持つため、大破した、あるいは多数の戦車級に取りつかれて動けなくなった戦術機が衛士もろとも「喰われる」。「最も多くの衛士を殺したBETA」だ。
最大速度約80q/hに達する機動力の高さと極めて高い対人探知能力、そして数十から数百以上の群体で行動するという特徴から、近接戦闘は可能な限り回避することが推奨されている」
その説明を聞いてから改めて戦車級の姿を見ると、元から気持ち悪い見た目がさらに気持ち悪く見えた正仁だった。
教官による座学が終わると昼食をはさんでから教練が行われる。
まずグラウンドを走らされる。これは教官が良し!というまで走らされるので非常に辛い。
が、もう慣れた。
しかし予想外だったのは、二クラス合同で行われることだった。俺たちはAクラスそしてBクラスには……
「まてえぇぇぇぇぇぇ!!!」
「お前は本当に根性があるな!?山城!」
山城貞久
(
さだひさ
)
がいる。
山城は、白の家柄である外様武家の出身でありその三男である。二人の兄は共に斯衛軍に所属し、親戚も斯衛軍人が多い。そんな家に生まれた為、政威大将軍と五摂家に対する忠誠心が極めて高く、武家としての誇りが強い。
そして冷徹そうな外見とは裏腹に後先考えず感情的になりやすい性格である。
「山城!いい加減に諦めたらどうだ!?教官も呆れているぞ!」
「将軍殿下と斑鳩様、並びに五摂家に対しての謝罪が先だ!」
「要らない者を要らないと言って何が悪い!武家という時代遅れなど不要だ!斯衛軍なんぞ必要もないし予算の無駄遣いだ!」
「さらに謝罪を要求する!謝罪をしろ!!」
「拒否する!」
先頭集団の先を走っている正仁だがその後ろにぴったりと山城が付いている。
何故こんなことになっているのか?
それは先週、正仁が食堂でレグルス、真衣、斑鳩、真壁と食事をしている時に、斑鳩が正仁にある質問をした。
「正仁は、武家が嫌いなのか?」
斑鳩は
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ