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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
第六話
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きたのでやめた。
朝礼が終わると、授業が始まる。
「え〜、BETAの正式名称は、人類に敵対的な地球外起源種、英語に直すと、Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human raceと言うのは前回の授業で教えたな?今回はその種類と特徴を主に教えて行くぞ」
教壇に立っている教官が黒板にチョークで書き込んでいく中、正仁はそれをノートに写し書きしながら、自分の弟である成仁の事を考えていた。
モビルスーツの開発に励んでいる成仁とは、入学してからの一か月は全くもって顔を合わせていない。
兄として弟のことが心配で仕方がなかった。
しかし昨日、成仁から手紙が届いた。まずは無事である事に安堵した正仁だったが、内容には驚いた。
成仁は今、広島県の呉市に居るそうだ。
学校は用事で休学していることになっているらしい。まあ一か月ぐらい休んでも成仁の頭なら成績は心配することはないだろう。
呉市にある呉海軍工廠内の一角にてモビルスーツの開発をもう始めているらしい。
試作一号機の設計は既に完了し、海軍戦術機開発部門や新大和工業、石河島播磨重工業の技師たちと共に作業を行っている。武装についても帝国製鋼所の技師と共に設計をしているそうだ。試作一号機は年内の完成を目指しており、三年以内にモビルスーツの完成を目指している。
また北海道にもモビルスーツの開発・実験・生産を行う工廠と演習場を建設と整備を極秘で行っているらしい。こちらは陸軍の予算で進めているが、帝国製鋼所なども出資して官民一体として進められているため今のところ抗議などはないらしい。
成仁は大人だらけの環境なのだが、そんなことなど一切気にせず、機械技術について存分に話せる相手が多くて嬉しい、自分のやりたいことをやらせてくれる軍人・各企業の技師たちに感謝している、などの内容が手紙に書されていた。
「父上や閑院宮殿が陸軍を伏見宮殿、桂宮殿が海軍を押さえているのか……」
そう一人周りに聞こえないように呟くと、目の前の授業に集中した。
教官が黒板に張られているBETAが描かれている表式を示しながら講義を行っていた。
「いいか!1987年現在、BETAは七種類が確認されている。一つ目は突撃デストロイヤー級だ。BETA群の先鋒を担う多足歩行大型種であり、前面に頑強な装甲殻を持ち、既知七種のなかでも最大の防御力を誇っている。さらに最高速度約170q/hに達する前進速度による衝角突撃戦術も脅威である。面制圧での生存率が高く、装甲殻は相当な硬度を持つ上に再生能力を有している。基本的には側面もしくは背後からの攻撃が推奨されている。この突撃級の波を超えれば、次はこいつら
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