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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第三の牙
第一話 悪の色
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 どうやら、俺は話を聴きながらだとご飯を食べる速度が早くなるらしい。
 単純に、心のどこかで父さんの話を聞きたくなかったからかも知れないけど別に、話を聞くのは苦では無かった。
 いや、もしかしたらその逆だったのかもな。
 本当は、父さんの話を聞けて嬉しかったのかも知れない。
 ホントの所は自分でもよく解らない。
 やっぱり、俺って変なのかもな。
 
 
 
 
 ×××××××××××××××××××××××
 
 地球 ギャラルホルン総司令部。
 
 一人の若い兵士は、その一瞬を。
 その光景を目の当たりにしてしまった。
 こんなことなら、今日は裏から警備すれば良かった。なんで、今日に限って真面目に見回りしてんだよ、俺!
 男の視線の先。
 空を舞う、ガンダムフレーム。
 若い兵士はその機体を知っている。
 いや、ギャラルホルンに入隊しているなら誰だって知っているだろう。
 白を基調とする装甲。
 二本の剣を腰に納め、翼を連想させるバックパック。
 単独での飛行能力を有しており、その機体性能は現存するガンダムフレームの中でも指折りの性能とされる。
 「────ガンダム、バエル!?」
 なんで、どうして?
 アレは15年前の戦いで喪われたはずだ!
 「本部に、連絡を……!」
 混乱しながら兵士は胸元の通信機を手に取る。
 「本部、こちら006部隊所属────」
 ガガガガガッ。
 電波状況が悪いのか、通信機が機能していない!?
 若い兵士は目の前の状況と情報を整理できず混乱していた。本来なら気付けるミスもこれでは気付けられない。
 モビルスーツの放つエイハブリアクターの周波数により、通信機器の電波が妨害されているのにも気付かず、兵士は通信機に何度も、何度も声を荒らげた。
 「クッソ! このポンコツ!」
 通信機を投げ捨て、兵士は走る。
 走った所で何になる? 兵士はそう自問自答し、全速力で走った。
 このままバエルの元まで向かっても何もすることは出来ない。だが、そこで立ち止まって何もしないよりはマシだ。
 ガンダム バエルは腰にマウントされている剣を抜き放つ。
 そして、その剣を天に掲げ。
 
 「聴け、」
 
 ノイズ混じりの声がガンダムバエルから放出された。ノイズ入り混じる声は低音で、恐らくガンダムバエルに乗っているのは男だ。
 
 「俺は鉄華団 団長『オルガ・イツカ』だ」
 
 ────鉄華団?
 確か、15年前に殲滅されたテロリスト集団の名前だ。
 そして、そのテロリストのリーダー格の名前が、オルガ・イツカだ……。
 「オルガ……イツカ。
 でも、その人は────」
 ────15年前に死んでいる。
 そして、オルガ・イツカの死後。リーダー
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