第15話
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今までの戦いで目覚ましい功績を挙げ続けたリィン達L小隊はリウイ直々に表彰される事になり、リウイやリフィアを始めとしたメンフィル・エレボニア戦争に参加しているメンフィル皇族やそれぞれの皇族の親衛隊長達によって見守られている中、リィンは表彰の前にリウイ達にある事を報告した。
同日、16:30――――
〜モルテニア・ブリーフィングルーム〜
「――――『オズ……閣下』。本当にルーファス・アルバレアは死に際にその言葉を口にしたのか?」
「はい。その事が少々気になり、報告させて頂きました。」
リウイの問いかけにリィンは静かな表情で頷いて答えた。
「そう言えば、レンやリィンお兄さん達が”総参謀”達と達と戦う前に”総参謀”は『”あの方”への忠義を貫き通す為』って言っていたわね。」
「”あの方”で、名前は”オズ……閣下”。確かに気になる話ね。」
「うむ。しかもエレボニアで”オズ”がつく名前のエレボニアの有力者と言えば、一人しか思い浮かばんな。」
「―――”鉄血宰相”ギリアス・オズボーンですね。そうなると……ルーファス・アルバレアが本当は何者かで、誰の思惑によって動いていたかという可能性が出て来ましたね。」
レンはリィンの説明を補足し、リィンとレンの説明を聞いたプリネとリフィアはそれぞれ真剣な表情で考え込み、ある仮説を立てた飛天魔族――――メンフィル建国前よりリウイに仕えているペテレーネと同じ古参のリウイの重臣にしてメンフィル帝国軍の”大将軍”であるファーミシルスは厳しい表情で呟いた。
「奴が諜報部隊でも正体を掴めなかった”鉄血の子供達”の”筆頭”で、”鉄血宰相”の思惑によって内戦の状況を調整していたという事になるな。」
「え……それは一体どういう事なのでしょうか?」
ファーミシルスの代わりに答えたリウイの推測の意味がわからないペテレーネは不思議そうな表情でリウイに訊ねた。
「貴族連合軍、正規軍共に被害を最小限にして、クロスベルの件を切っ掛けに始まった”激動の時代”に備える為です。そこに加えて内戦でエレボニアの”膿”を纏めて排除する……と言った所でしょう。」
「エレボニアの”膿”………カイエン公を始めとした”貴族派”に所属している貴族達ですね。」
ペテレーネの質問に答えたイリーナの専属侍女長――――エクリア・フェミリンスに続くようにリウイの正妃――――イリーナ・マーシルンは複雑そうな表情で呟いた。
「ええっ!?もしそれが本当だとしたら、エレボニアの内戦は……!」
「―――”革新派”が”貴族派”を排除し、エレボニアの主権を握る為に”貴族派”に起こさせた”自作自演の内戦”という事になるな。」
「………フン、要するに”ハーメルの惨劇”を拡大化
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