第15話
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」
「ア、アハハ……そんな事もありましたね。」
「………一体いつ、私の許可も取らずに私のプライベートをゼルギウス様達に教えたのかしら、リフィア?」
ツーヤの指摘に対するエクリアの答えを聞いたシグルーンは微笑みながらエリゼを見つめ、ゼルギウスは苦笑し、ゼルギウスの言葉を聞いてかつてエリゼに頼まれて媚薬や痺れ薬を調合した事を思い出したペテレーネが苦笑している中エリゼは膨大な威圧を纏ってリフィアに微笑み
「ぬおっ!?エ、エリゼよ。滅多にない表彰の機会なのだから、そんな些細な事を気にするでない。」
エリゼに微笑まれたリフィアはのけ反った後顔色を若干悪くしながら指摘し
「それもそうね。だから、その件については後でじっくりと追及させてもらうわ。」
「………………」
エリゼの答えを聞くと表情を青褪めさせて身体を震わせていた。
「ア、アハハ……それでエクリアさん。セレーネへの褒美はどんな内容なのですか?」
リフィア達の様子を苦笑しながら見守っていたツーヤは気を取り直してエクリアに問いかけた。
「セレーネさんへの褒美もエリゼ同様、彼女にも爵位を与える事です。そうすれば、将来”シュバルツァー公爵家”の当主となるリィンさんの”パートナードラゴン”としてリィンさんを補佐をする彼女に”箔”をつけてあげさせる事でクロイツェン州の貴族達の煩わしい意見を一蹴させる事が可能な上、エリゼ同様将来リィンさんと結ばれる彼女の子供をシュバルツァー家の分家の当主にする事ができる事によってシュバルツァー家の陣容をさらに厚くできますし、それに………彼女とツーヤさんの世界では彼女達―――”アルフヘイム家”は本来は皇族なのですから、私達の世界でも”アルフヘイム家”は皇族程ではありませんが特権階級を持つ一族となります。」
「あ………」
「……わざわざあたし達”アルフヘイム家”の事を考えて提案して頂き、本当にありがとうございます。」
エクリアの説明を聞いたセレーネが呆けている中、ツーヤは静かな表情でエクリアを見つめて会釈した。
「……確かにその案ならば、シュバルツァー家にとっても我等メンフィルにとっても”益”になる話だな。―――エクリアの案に反対がある者や他に案がある者はいるか?」
「………………」
一方納得した様子で頷いたリウイはイリーナ達を見回して確認し、リウイの確認の言葉に対して反論や他の案がない事を示すかのように誰も答えなかった。
「反対や他の案もないようだし、二人への褒美はエクリアの案とする。また、二人の希望通り、リィン・シュバルツァーが望む褒美を合計3個とする。」
「「はい!メンフィル帝国の寛大なお心遣いに心から感謝致します。」」
リウイの言葉に会釈をして答えた二人はリィン
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