第15話
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したようなものか。」
「………………」
「……そんなあまりにも愚かな茶番に巻き込まれたエレボニアの民達は”哀れ”としか言いようがないですわね。」
リウイ達の話を聞いてある事に気づいたツーヤは驚きの表情で声を上げ、ゼルギウスは厳しい表情で呟き、レーヴェは鼻を鳴らして不愉快そうな表情をし、プリネは複雑そうな表情で黙り込み、シグルーンは呆れた表情で溜息を吐いた。
「………―――報告ご苦労。お前が敵将が思わず口にした貴重な情報を聞き逃さず、俺達に報告してくれたお陰で改めて調査すべき事が出て来た。お前の働きに感謝する、リィン・シュバルツァー。」
「バリアハートに続き、パンダグリュエルでも貴族連合軍のナンバー2であるルーファス・アルバレアを討ち取るという大手柄を挙げるとは、お主達をパンダグリュエル制圧作戦に参加させる事を推薦した余やゼルギウス達もお主達を推薦した者として誇らしいぞ!」
「……身に余るお言葉、恐悦至極に存じます。自分はメンフィル帝国に仕える者の一人として当然の事をしたまでです。」
リウイの感謝やリフィアの賛辞にリィンは謙遜した様子で答え
「うふふ、手柄欲しさにこの戦争に参加した人とは思えない殊勝な台詞ね♪」
「茶化すのは止めなさい、レン。」
からかいの表情でリィンを見つめて指摘したレンにプリネは注意した。
「あなた。」
「ああ。―――――お前達の今までの目覚ましい働きを評し、現メンフィル皇帝シルヴァン・マーシルンに代わり、メンフィル大使リウイ・マーシルンが褒美を与える。まず、フォルデ・ヴィント。」
「ハッ。」
イリーナに促されたリウイはリィン達を見回して宣言した後最初にフォルデの名を呼び、リウイに名前を呼ばれたフォルデはリウイ達の前に出て跪いて頭を下げた。
「パンダグリュエルでの潜入、並びに攪乱任務を無事達成し、更には敵国の皇族であるアルフィン皇女をよくぞ捕えた。お前が望む褒美はなんだ?」
「俺が望む褒美は…………――”爵位”と領地です。」
「え…………」
リウイの問いかけに答えたフォルデの意外な答えにリィンは目を丸くしてフォルデを見つめた。
「”爵位”と領地……つまりはメンフィル帝国の貴族とメンフィル帝国が保有するいずれかの領地の領主の地位を望んでいるという事ですよね?」
「その通りでございます。」
「何故貴族と領主の地位を望んでいるのから、答えてもらっても構いませんか?」
イリーナの確認にフォルデは頷き、プリネは不思議そうな表情でフォルデに問いかけた。
「御意。……俺は早くに亡くなった両親に代わり、弟を養う為にメンフィル帝国軍に入隊しましたが、その弟も今では俺と同じ一人前のメンフィル帝国の軍人です
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