ガンダムW
1668話
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……8割といったころか。こちらを重視してやっておったからな」
だからこそ、プロフェッサーGから出たその言葉に、俺は驚く。
いや、勿論ウイングゼロを優先して貰えるというのは、こちらにとってもありがたいのだから文句はない。
寧ろ、歓迎すると言ってもいいだろう。
「俺は助かるけど、何だってまた? てっきり、自分の専門のガンダムを優先しているとばかり思ってたんだが」
「ふむ、そちらは正直やむを得なく……といったところじゃな。儂等の持っている技術力だけでは、今のままだと満足の出来る改修は出来ん。じゃが、サンドロックとウイングゼロ、2つの設計データから儂等にはない技術を得れば……」
「今までこちらになかった視点や発想を得る事が出来る、という訳じゃ」
プロフェッサーGの言葉をハワードが続ける。
そしてハワードは相変わらず掛けたままのサングラスの視線をドクトルSに向け……
「お主も自分の開発したガンダムの機体データを持ってきたんじゃろう?」
「ふむ、話は早いな。こちらも他のガンダムのデータは気になっていたところだ」
ハワードの言葉に、ドクトルSは嬉しそうな笑みを浮かべて一枚のデータディスクを取り出す。
「ヘビーアームズの設計データだ」
その言葉に、3人の科学者達は嬉しそうな笑みを浮かべる。
……やっぱり科学者にとって未知のMSというのは興味深いんだろうな。
シャドウミラーも他の勢力の機体を奪取してそれを解析して戦力にしてきたのだから、理解は出来るが。
現在シャドウミラーで主力となっている、ブラックホールエンジンを始めとした重力制御技術は特にそうだろう。
元々シャドウミラー……ヴィンデルが率いていた時代のシャドウミラーでは、重力制御技術は皆無……という訳ではなかったが、それでも結局はその程度の代物だった。
だが、俺がヒュッケバインを始めとした機体を入手し、それを分析し……今ではシャドウミラーの実働班の機体はブラックホールエンジンが使われており、量産型Wの操るシャドウですら、ブラックホールエンジンが使われている。
何気に色々な世界で重力を使った技術というのは多い。
マクロス世界、マブラヴ世界、ナデシコ世界……といった具合に。
まぁ、ヒュッケバインと同等か……もしくはそれ以上にシャドウミラーの重力制御技術を上げる原動力となったのは、ネオ・グランゾンのパーツだろうが。
ともあれ、現在のシャドウミラーの重力制御技術は他の追随を許さないところまでになっている。
それだけを見ても、シャドウミラーがどれだけ高い技術力と今までになかった技術も貪欲に採り入れる柔軟さを持っているのかの証拠となるだろう。
エナジーウイングやPS装甲、ICS、G元素……更には科学では証明の出来ない魔法です
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