49.因果と言う言葉がある。ヤッちゃうとデきちゃう。因果である。
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分的(自分的)には1年ぶり。
でも実際は9年ぶりに父さんのお墓にやって来ました。
未だに人口10人未満のこの村は、復興が遅々として進まない様子だ。
元実家跡の裏手に父さんの墓を建てたのは、9年以上も前の事だ…
俺達が墓の前まで赴くと、一人の少女が墓を掃除していた。
歳は双子と同じくらい。
黒い艶やかな髪の毛。
その瞳は吸い込まれそうな程澄んでいる。
………見た事がある…瞳…です……
「………リュカ様の幼い頃にそっくりですね!?」
サンチョが余計な事を言う。
少女が瞳を輝かせ俺に問う。
「貴方がリュカさんですか!?」
「ソウデスガナニカ?」
「じゃぁ…貴方が私の…「リュー君!」
少女が取り返しのつかない事を言う直前に、後ろから歓喜に満ちた声が上がった。
「やっぱりリュー君だぁ!無事だったのね!」
「フレアさん…お久しぶりです…あの…」
フレアさんは俺に抱き付き喜ぶ。
しかしすぐに離れると、少女に視線を移し恥ずかしそうに喋り出す。
「リュー君、紹介するわね」
出来れば遠慮したいのですが…
「私の娘の『リュリュ』よ」
うん。だとは思ったよ…でもね…
「ほぉう…随分と貴様に似ているな!容姿も名前も!」
ピエールがいらない事を言う。
「あ、あーそー!フ、フレアさんの…」
「ふふっ。そちらの双子ちゃんはビアンカさんとのお子さん?」
い、言い方が…
「は、はい。ソウデス」
俺の声が裏返る。
「僕、ティミーです」「私、ポピーです」
「あら、ご丁寧にありがとう。リュリュ、ティミーちゃんとポピーちゃんに村をご案内してあげて」
「はい!」
子供達は元気よくこの場を後にした…案内する様な施設など無いのに…
「さすがシスター…気が利きますね」
気が利くってどういう事?ピエール?
「さて、シスター。リュリュちゃんの父親は誰ですか?」
ピエールさんが怒っている。
奥さんでもないピエールさんが何故か怒っている。
「申し訳ありません、ピエールさん」
「「「え!?」」」
「然る止ん事無い身分の方が、あの娘の父親です。その事を口に出しては迷惑がかかります。だから、この事は聞かないで頂きたい。詮索もしないで下さい」
俺…最低だね…男として…人として…
「フレアさん。親子でグランバニアに住みませんか?僕はあのこ「私は!」
!!
「私はサンタローズから移る気はありません。リュー君にご迷惑をかけるつもりもありません。だから…リュー君が気に病む必要無いのよ」
「でも…フレアさんを幸せにしたいんです!どうすれば良いのか分からないけど…」
「じゃぁ、早くビアンカちゃんを助け出して、リュー君!そして時折遊びに来てくれれば…リュリュと遊んでくれれば良いから…ね!」
俺はただ、俯くしか出来なかっ
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