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マクロスフロンティア【YATAGARASU of the learning wing】
疑念
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る。
最大級に嫌な予感を孕みつつ、俺と少佐を乗せた車はアイランド3へと向かっていた。
「初めまして、皆さん。大統領補佐官を務めますレオン・三島です。」
アイランド3の異星生物研究所。俺や姐さん、少佐の他、計30人程の人が集められている何かの研究室の様な部屋。つり目にキノコヘッドの大統領補佐官が挨拶をする。
「今回、皆様にお集まり頂いたのは他でもありません。バジュラと、呼称される未知の生物についてです。」
そう三島補佐官が言うと、隣にあった高さ30m程の巨大な培養槽らしきもののフィルターが解除され、中にあった『それ』の姿を晒す。
深紅の甲殻、バルキリー並みの体躯、隆々とした四肢。大型バジュラの姿がそこにはあった。
「外殻はバルキリーと同種のエネルギー転換装甲。体内でミサイル様の物体を漸次生産して放つ事が可能。背中の砲身からは重粒子ビームを発射する驚異の生物。そして何よりも驚きなのは………」
スクリーンにバジュラの輪郭が投影され、その体中に何か光の線が張り巡らされる。あれは……神経か?それにしては……
「……その能力に反して、脳髄に当たる部位が、あまりにも小さい事。」
その言葉に集まった人々の中にどよめきが走る。
「これは、バジュラが自身で思考する必要の無いほどの下等な生物であるか、或いは何者かによる外部からの指示を受けている可能性を示しています。」
下等ではない。奴等には目的があり、陣形を組むだけの知恵があり、状況によって武器を使い分ける判断力があった。と、なると……
「……つまり、生物…兵器……?」
「………我々政府は、そう考えています。」
一人が戸惑いながら挙げた質問に、間を持たせて答える三島補佐官。
……まあ、妥当な思考だろう。現状の状況証拠から見て、そういう可能性が高いのは否定出来ない。ただ、そうなると問題なのが、何処の誰なのか、ということだ。
バイオ・テクノロジーに関しては人類で最も進んでいるであろうギャラクシー船団でも、こんな生物を人工的に創り出す事は出来ない。ゼントラーディにこんな技術があるとも思えない。と、なると……プロトデビルンとかいう奴等か、全く未知の異種族か。
しかし、そうなってくると新たな疑問が生まれる。
「……質問が。」
「……君は誰かな?」
「S.M.Sレイヴン小隊所属、烏羽翼中尉。」
「そうか。烏羽中尉、何だね?」
「奴等が生物兵器だと仮定して、その目的は?何故フロンティアが狙われたんですか?」
「……それに関しては未だ不明だ。」
「……妙だな。」
「………何がかな?」
「フロンティア政府はバジュラの襲撃を予期していましたよね?時期は分
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