IFエンド 「ティアナ・ランスター」
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ーチェは地球の大学に通ってるからあまり会わないが、こっちに用事で来たときは弁当を作ってくれたり、夕食を作ったり家のことをしてくれてるかな」
なるほど、なるほど……あまり関わりのない人の名前も出たけど、誰なのかは一応分かる。
ショウさん、気づいてます? あなたが今口に出した人って全員異性なんですよ。これだけ知り合いの名前を出して同性の名前が出てこないっておかしいとは思わないですが。クロノ提督とかユーノさんと仲良しだって情報があるというのに。
不味い、不味いわよティアナ。あなたが思っていたよりショウさんの周囲には女性が溢れすぎてる。この状況下でフェイトさんとショウさんをくっ付けるのは至難の業な気がするくらいに。
職業柄仕方がないと言っても、この状況フェイトさん不利すぎるでしょ。下手したら何か月も別世界に行ったりもするわけだから。ショウさんに会いたい衝動を見せることはあっても、たまにショウさんに連絡を取って満足しちゃうし。
まあ本音としてはもっと話したいんだろうけど、あんまり長話すると面倒って思われるとかショウにも仕事があるし……みたいに考えて自分の欲望は我慢しちゃうのよねフェイトさん。ショウさんへの衝動で仕事が疎かになることは今のところないけど、この状況をしたら失敗とかもし始めるんじゃないかしら。
そう考えると私も迂闊に動くのは危険な気がしてきたわ。フェイトさんに付き合ってほしいけど、下手に背中を押すと崩壊しかねないし。魔導師として活動するときと同じくらい恋愛にも凛として臨んでくれたら楽なんだけど……それが出来るなら今みたいな状況は生まれてないわよね。
「なあティアナ……お前は何で百面相してるんだ?」
「――っ、べべべ別にしてませんよ!? 人を変人みたいに言わないでください!」
「変人……つまりお前はなのはを変人だって言うんだな。あいつはよく百面相するっていうのに……まあはたから見たら変か。よし、今度なのはに会った時に伝えておこう」
「やめてください、そんなことしたら私がなのはさんに殺されるじゃないですか!」
「おいティアナ……さすがにあいつはそんなことで法を犯すような真似はしないぞ。恐怖しか感じない笑顔で『ねぇティアナ、今日は時間もたっぷりあるから限界ギリギリまで自分を追い込んでみよっか』みたいなことを言うだけだぞ」
「それが死刑宣告なんじゃないですか!」
ショウさんだって知ってるでしょ。あの人の特訓は見事なまでに限界を見極めたハードメニューなんですよ。今そのテンションで特訓をするなら六課の頃よりもきっと過酷なはず。なら私は絶対と言っていいほど倒れる気がする。
あぁもう……あの人の絶対零度の笑顔だけは死んでも見たくない。想像するだけでも気分が憂鬱になるし。もしも本気でなのはさんがショウさんを狙ってたりした
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