IFエンド 「ティアナ・ランスター」
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機動六課。
私の人生の分岐点になったと言ってもいい部隊であり、今はもう解散して思い出になっている。今思い返してみても色々とあって大変だったけど、そこでの出会いは私を変えてくれた。
長年コンビを組んでいたスバルとの別れには思うところもあったけど、それぞれの夢のために歩みだしたのだから仕方がないし。まああいつとは割と休日には顔を合わせたりするし、私がこんなこと言ったら調子に乗りそうというかウザそうだから言わないんだけど。
「それに……」
今の私にとって夢に向かって走ってるスバルは悩みの種じゃない。心配してないというわけでもないけど、あの子だって機動六課での1年で成長したんだから。エリオやキャロは年齢的に不安もありはするけど、ある意味ではスバルよりもしっかりとした子達だし大丈夫でしょう。
故に……今の私にとって最大の悩みの種はショウさんだ。
フルネームは夜月 翔。特殊魔導技官という魔導師と技術者、そのふたつの分野で活躍しており、機動六課に所属していた頃は私を含めたフォワード陣の教導を務めた人だ。
教導はなのはさんが主体だったけれど、デバイスのことや心構え……精神的ケアに関してはなのはさん以上に私は世話になった。あのときのことを振り返ると自分の未熟さが分かるので恥ずかしい。
「……って、問題なのはそこじゃない」
私が今問題視しているのはショウさんの女性関係だ。
なのはさん、フェイトさん、はやてさん……と、あの人の周りには魅力的な異性が溢れている。それに私の目に狂いがなければ、全員に好意を持たれているはず。日頃の雰囲気を見る限り、機動六課設立よりも前……下手をすれば、地球に居た頃からの想いな気がする。
女の私から見てもあの人達は人柄も魔導師としての腕も問題なし。それなのにどうしてショウさんはあの人達と付き合いたいと思わないの? もしかして異性よりも同性を……って、さすがにこれはないわよね。そういう噂は聞かないし、それならあの人達が想いを寄せ続けるのも変だから。
と考えると……両親が幼い頃に亡くなったって言ってたし、大事な人を作るのに抵抗があるとか。可能性としては考えられるけど……でも今は振り切れてるというか、完全に乗り越えた感じはある気がする。ならいったいどうして……過去の経験が元で自分への好意に鈍感だとか、区別がしにくくなってるとか?
「…………考えても無駄な気がしてきたわね」
正直あの人の考えは読みにくいところがあるし、何より私は女。性別が違う時点で考え方に違いは出てくる。ならば女性側の視点で物事を考えた方が解決策が浮かぶ気がする。
そもそも、何であの人達はショウさんのことを好きなのかってことだけど……このへんは考えなくてもいいわよね。
私には知らない時間があるわけだし、ショウさん
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