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風魔の小次郎 風魔血風録
25部分:第三話 忍の掟その三
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んの作った御飯だよ」
「あいつのか」
 麗羅の言葉に微妙な顔で首を捻る小次郎だった。
「あいつの料理かよ」
「駄目なのか」
「いや、そうじゃねえけれどよ」
 首を捻ったまま兜丸にも応える。
「あいつこういうのはいいんだよな」
「料理が上手いのはいいことだ」
 項羽が告げた。
「御前も少しは身に着けろ」
「ちぇっ、男の料理は豪快なんだよ」
「馬鹿、豪快と滅茶苦茶は違うぞ」
 また劉鵬が突っ込みを入れる。
「御前この前の刺身は何だ」
「ああ、鯉のあれかよ」
「適当にブツ切りにしただけだっただろうが」
 こう言って叱る。
「あれは刺身とは言わないだろ」
「いいじゃねえかよ、そんなこと」
「よくない」
 霧風が言う。
「食べる方の身にもなれ」
「最低限鱗取って普通の厚さで切れ」 
 兜丸も言う。
「あんなの食えるか」
「あとで鱗取って鯉こくにしたの僕だよ」
「あれ麗羅だったのかよ」
「そうだよ。小次郎君、鯉は色々な食べ方があるんだよ」
「そうなのかよ」 
 あまり知らないような小次郎だった。

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