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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
6月
テスト編
第55話『予習』
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見事なくらい息ピッタリの二人。
ケチ呼ばわりされる筋合いは無いのだが、そんなにお腹が空いているのだろうか?


「母さん達は今日は帰って来なそうだな。残す必要は無いみたいだ」

「じゃあ全部食べていいの?!」

「そうなるが・・・何でそんなに嬉しそうなの?」

「そりゃお兄ちゃんの料理が美味しいからだね」モグモグ

「そんなに美味しいのか…?」


自分では普通レベルだと思っているが、これだけ評価が高いと、「自分は料理が得意なのでは?」と錯覚してしまいそうになる。
別に嬉しくない訳ではないのだが。


「じゃあ、お風呂入れておくか」

「「」」ゴクリ

「な、何だよ…? 一緒には入らないぞ」

「「ケチ」」

「その理屈はおかしいだろぉ!!」


あまりの理不尽さに、たまらず声を上げる晴登。
しかしそれを無視するかのように、二人は黙々と夕食を食べる。


「俺が何か悪いのか……?」


女心が全く掴めない晴登だった。





* * * * * * * * * *

「・・・なぁ」

「なに、ハルト?」

「いや『なに?』じゃないよ! 何で俺の布団に入ってるの?!」

「え〜いっつもこうやって寝てたじゃん」

「あれ、否定できない!?」


ただいまの時刻は午後9時。就寝時だ。
智乃はもう自室でグッスリ寝ていることだろう。本来であれば、その部屋にはもう一人居るのだが・・・


「何で今日はこっちに…?」

「ハルトが恋しくなったから」

「うっ……!」


正直な返答を聞き、頬が紅潮する。そのため晴登は、結月に見られないようにすぐさま顔を背けた。



「今日は…特別だからな」

「ハルトは優しいね。ありがと」ダキッ

「止めろ、抱きつくな!」


ギャーギャーと騒ぎ立てる二人。
しかし結局は、何事もなく眠りについていた。





* * * * * * * * * *

〜翌日〜

「じゃあ今日は転校生を紹介します」

「転校生の三浦 結月です。よろしくお願いします!」








「・・・知ってた」


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