6月
テスト編
第55話『予習』
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に大地をバカにしてる訳じゃないぞ。アイツもすごい奴だし。運動面を加味して考えると暁君より凄いし・・・」
「ハルト、さっきから何ブツブツ言ってるの? 勉強しないの?」
「あ、する。ごめん」
結局晴登も、潔く勉強を開始した。
* * * * * * * * * *
〜数時間後〜
「ハルトハルト、"ひらがな"が読めるようになったよ!」
「いや、展開速すぎだろ!?」
結月の歓喜の声で、勉強が一時中断。
タイミングが良いのか、時計は正午である12時を示している。
「そろそろ昼飯の時間だな」
結月の成長ぶりに驚きつつも、晴登は昼食の準備を始めることにした。
「あ、ボクも手伝うよハルト」
「そうか? じゃあ頼む」
「えへへっ、頑張るよ!」
「頼む」と言うだけでこの有様。迂闊なことは口に出せないと、晴登が感じた瞬間だった。
「ハルトとの共同作業楽しみー!」
「他に言い方なかったの?」
* * * * * * * * * *
「あー、やっぱハルトの作る料理は最高だよ!」
「俺より料理上手い人はたくさん居るよ?」
「それでも、ハルトの料理が一番!」
「そうか…」
さっき、結月にこの世界の食材を紹介がてら、一緒に昼食を作った。
彼女の目には新しい食材ばかりだったろう。それらを見て驚いていた様子は、異世界での晴登とよく似ていた。
「じゃあ午後も勉強やるか・・・と思ったけど、雨が止んでるな。どうする結月?」
ふと外を見ると、偶然にも雨が止んでいて、青空が見えていた。恐らく、もう一度降るとは思うが、少しくらいは外に出れるのではないだろうか。
ようやく、結月に街の案内ができそうだ。
「…え? 勉強したい」
「あれ、意外とハマってる!?」
「早くこの世界に慣れたいし、ハルトと同じ言葉を扱えるようになるって考えると、手が止まらないんだ」
「ね、熱心で何よりだ…」
この場合はどうするべきなのだろうか。せっかく意欲を持ってくれてるから、このまま勉強させてた方が良いのだろうか。
しかし、この世界に慣れるというのであれば、外に出てみる事も必要であるとは感じる。
「…ま、本人にお任せするか」
しかし外野がとやかく言って邪魔するのが、最もいけない事。本人の意思を尊重しろと部長にも言われてる訳だし、勧めすぎるのは止そう。
「じゃあ俺も勉強再開だな」
結月が机に向かったのを見て、晴登も再び勉強を始めた。
* * * * * * * * * *
〜1時間後〜
「ハ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ