第2章:異分子の排除
第46話「因果応報」
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を残すはずがない。
「...俺達に、何かを為せと言うのか...。」
【そういう事だね。】
一体、桜さんは俺達に何を望んでいるんだ...?
「...とにかく、秋十は部屋に戻れ。あいつがいなくなった事は私から伝えておく。...考えるのは学園に戻ってからでも遅くはないはずだ。」
「......わかった。」
とりあえず、今ここで悩んでも仕方ないだろう。
そう思って、俺は一度部屋に戻り、臨海学校のスケジュール通りに動く事にした。
「.......。」
「話は聞いたよ秋兄。」
「マドカか。」
学園に戻った翌日、俺は一人になった自室で考えていた。
そこへ、マドカがやってくる。
「一応、先日のあの事件は口止めされているけど、やっぱりどこかからか情報が洩れているみたい。既に桜さんやユーリのISのスペックの事がバレてる。」
「大方、どっかの国が見てたんだろう。それを、自分の所の生徒に教えた。」
「幸い、ユーリは人望があったからそこまで大変にはなっていないけど、桜さんは一組以外だと結構噂になっているよ。」
桜さんの事は千冬姉から“行方不明”という事にされた。
その事も相まって、桜さんの事で根も葉もない事が言われている。
「...ユーリの精神状態は?」
「なのはやキリエ達がいるおかげで、大事にはなってないよ。だけど、時間の問題。桜さんがいない今、悪意はユーリに集中するだろうね。」
「早めに手を打つべきか...。」
ユーリだけじゃない。徐々に会社の評判も悪くなっていく。
桜さんが何か手を打つだろうけど、それまで持つかどうか...。
「一部の女尊男卑の連中がうるさいよ。千冬姉を中心として鎮圧を行っているけど、あまり効果がないみたいだし、秋兄も気を付けて。」
「桜さんに加えて、あいつの処遇だからな...。了解した。」
桜さんはともかく、あいつのせいで俺にも飛び火している。
今更、女尊男卑の思想程度で揺らぐ俺ではないが、面倒臭いのには変わりない。
「とりあえず、なのはと簪がユーリを連れてくるから、合流して一緒に食堂に行こう。」
「分かった。できるだけ一緒に行動しておいた方がいいしな。」
ユーリの精神上、悪意に晒されないようにしたいが....難しいしな。
幸い、ユーリを味方する人物は各クラスに一人はいる。
おかげでサポートがしやすい。
「それと、シャルも連れて行った方がいいと思うよ。」
「同じ会社に所属しているからな。確かに、標的にされるかもしれん。」
早速呼びに行くとするか。
「桜さん....。」
「...大丈夫なのか?」
「一応
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