0008話『幕間 提督の話し合い』
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ざらではないという話です」
『まさか…。その榛名提督の世界の提督達は化け物か!?』
「まず普通ではないかと…」
二人は会話をしながらもかの世界では提督と呼ばれる集団は変態ぞろいなのだろうなという感想を抱いた。
実際は艦これというゲームはただのやりこみゲームだから資材が許す限りレベル上げをすればいいし、他にも廃課金者ならおそらくはそれくらい普通なのだろう。
だがこの世界では大破したら撤退すれば轟沈しないという概念はない。
大破ストッパーはあるにはあるが、当たりどころが悪ければ無傷状態からでも轟沈はありえるのだ。
そしてもし大破撤退できても帰りの航路で潜水艦に狙われるかもしれないからだ。
ここでゲームと現実のズレが起きている事などまだ気づいていない。
これはさて、まだこの世界の現実の常識を知らない榛名提督はどう感じるのか…。
『…まず話し合いが必要だろうな。あちらとこちらの常識がもしずれていたら榛名提督はきっと痛い目を見ることになる…』
「はい。それには私も同意します。榛名提督はこの世界の常識を多分ですがまるで知らない。だからゆえに現状は危険です」
『そしてそんな大勢力の鎮守府だからこそ闇の組織に狙われる可能性も視野に入れておいた方がいいだろう。
まだ今は情報は他の鎮守府には通達していないがこれが日本中に知れ渡れば大事になる事は間違いない。
この世界には榛名提督のように艦娘を愛している提督ばかりではない。
我々の窮地を助けてくれている艦娘をただの兵器として運用している所謂ブラック鎮守府とブラック提督という存在の噂があるという。
そんな輩どもにいざという時に協力しようと言われてそれを榛名提督が鵜呑みにして捨て駒などにされてしまったら異世界からという点も含めて我らは貴重で、そして大事な戦友を失うかもしれない』
「はい…」
『そして最悪な事態は榛名提督がもし暗殺や他にもやり様はいくらでもあるが殺されでもしてみろ…?
榛名提督が説得するまで大和型まで表に出て警戒していた艦娘達は一斉に我らに牙を向けるだろう』
久保提督はそれを想定してすぐに顔を青くしたのは言うまでもない。
断片的な情報からでも潜水艦の人数は40隻は超えているというから海の中から問答無用で魚雷で狙い撃たれたら確かに榛名提督の言うようにお陀仏だろう。
さらには確認はしなかったが他にも空母系の艦娘達もおそらく高練度だから空から空襲でもされたらそれこそ国の被害は甚大になってしまう。
それで久保提督は体を震わせながらも、
「…もし、よろしければ私が榛名提督にこの世界の常識を教える任を受けても構いませんでしょうか?
まだまだ提督としては新米の我が身ですが、これでも今年の海軍学校を男子を抜いて首席で卒業しましたから必ずお力になれると具申します」
『構わ
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