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提督はBarにいる。
ブルネイ春のサンドイッチ祭り!その2
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安心してくれ……それでも凄いカロリーになるんだが。

 さて、まずは食パンからだ。片面にピーナッツバターをたっぷりと塗る。2枚共だぞ?その間にバナナを輪切りか斜め薄切りにしておく。

 お次はフライパンにバターを溶かして熱し、バナナをソテーしていく。

「えっ、バナナ焼いちゃうの!?」

「日本じゃそのまま食うのが一般的だがな。外国じゃあ焼くと柔らかく甘くなるから焼く方が多いんだぞ?」

 両面を焼いて少しトロッとしてきた所で、ピーナッツバターを塗ったパンの上にバナナソテーを並べる。隙間なくミッチリとな。そしてここに、お好みでハチミツを少々。

「うえぇ……凄く甘そう」

 実際すんごい甘い。プレスリーは大の甘党だったらしいからなぁ。結果的にそのせいで寿命を縮めて、42歳の若さで亡くなったってんだから皮肉なもんさ。また話が逸れちまったな、お次はベーコンだ。バナナをソテーしたフライパンにベーコンを広げ、軽く焼き目が付く程度まで焼く。焼けたらバナナの上に乗せ、お好みで黒胡椒を振る。もう1枚のパンでサンドしたら、今度は表面にバターを塗る。

「お、表にもバターを塗るのかい?司令官」

「あぁ、今からそれを焼くからな」

「えぇ!?焼くの!?焼いちゃうの!?」

「正気の沙汰ですか……」

 正気も何も、本格的な作り方だと焼くんじゃなくて、たっぷりのバターで揚げ焼きするんだぜ?挟んだ後で。しかし流石にそれじゃあカロリーがやべぇ。って事で思い付いたのがパンにうっすーくバターを塗って、弱火でじっくりと焼き上げるやり方だ。ま、いわゆるホットサンドって奴だよ。

「もう、どんな味だか想像も付きません……」

 解る、解るぞ秋月。俺も実際に食ってみるまでそんな感じだった。まぁ、味は食べてのお楽しみって事で。バターを塗ったサンドイッチをフライパンに放り込み、弱火でじっくりと焼く。両面が狐色になったら完成だ。

「ほれ、食ってみな」

 3人はおっかなびっくり、小さくエルビスサンドにかじりついた。

「……あれ?」

「意外とまずくない?」

「っていうか、美味しいかも」

 そうなんだよな。作ってる工程とか見てるとウエッてなりやすいが、意外や意外、焼いたお陰でピーナッツバターがとろけてクリーム状になってバナナソテーと馴染み、いい味になる。そこにベーコンの塩気が効いてきて、いわゆる『甘じょっぱい』味わいになる。好みは別れると思うが、ハマる人は案外ガッチリ心を鷲掴みにされる。糖分が多いから、脳に栄養送りたい朝ごはんにもピッタリな一品だ。どうしても甘過ぎるのに慣れない時は、ピーナッツバターを味噌ピーナッツに変えてみるとか、ベーコンの枚数増やすとか、ケチャップとかマスタード挟んでみるとか、創意工夫してくれ。
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