ガンダムW
1667話
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合宇宙軍だけで握っておきたいのだろうが、そうした場合、シャドウミラーとの関係が悪化する。
あるいは、連合軍の中にはドクトルSを始めとして連合軍側に引き入れたと思っている者もいるだろう。
ガンダムを開発した技術者だけに、その技術力は非常に高いと証明されているのだから。
そのような行為を防ぐ為にも、セプテムの立場としても俺達シャドウミラーから人を立ち会わせるというのは、決して間違ってはいないのだろう。
「なら、後の詳しい話は、D-120コロニーで」
『うむ』
そうして通信が終わり、ピースミリオンのブリッジには安堵した空気が流れる。
ハワードの部下はともかく、ドクトルSの部下達はシャドウミラーに入る事が出来るかどうかといった、まさに運命の一時だったのだから仕方がない。
「安堵しているところを悪いが、D-120コロニーに向かうぞ。ドクトルSと一緒に来た奴は、シャトルに乗る準備をするから格納庫に集まってくれ。ハワード組は、このまま暫くピースミリオンを頼む。……一応言っておくが、もし万が一にも連合軍側で何か馬鹿な事を考えたような奴が接収しようとしてきても、何が何でも渡すな。そして俺に……いや、シャドウミラーであれば誰でもいいから、すぐに通信を送れ。そうすれば、すぐにシャドウミラーの機体が駆け付けて、お前達を守る」
その言葉に安堵の息を吐く面々。
今の俺とセプテムのやり取りを……正確にはその背後にいた連合宇宙軍の幹部の顔を見ていれば、不安を抱いても仕方がない。
ともあれ……色々と不安は残ったままだが、俺達は無事にピースミリオンをD-120コロニーまで運ぶ事に成功したのだった。
「アクセル!」
シャトルに乗ってD-120コロニーの港に入った俺達だったが、不意にそんな声が掛けられる。
声のしてきた方に視線を向けると、そこにいたのは当然のように俺が予想した人物だった。
もう完全に無重力状態には慣れたのか、凛がかなりスムーズに俺の方に向かって飛んでくる。
「妖精……」
ドクトルSと一緒に合流した者の中からそんな呟きが聞こえてきたが、その呟きにも納得出来るだけの可憐さが、凛にはあった。
「っと。どうしたんだよ? 別にそんなに長期間離れてた訳じゃないんだから、そこまで大袈裟に喜ぶ事でもないだろ?」
「馬鹿ね、恋人同士の再会なんだから、もう少しそれっぽいシチュエーションがあるでしょ」
凛が呆れたように告げ、俺の唇に自分の唇を重ねてくる。
特に抵抗もせず、俺はその唇を受け止める。
……まぁ、それでもこのような場所なので、唇を重ねるだけのキスだったが。
それでも、周囲で俺達の様子を見ていた者達……特に凛を初めて見たドクトルSと一緒に来た技術者達は、信じられな
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