ターン70 鉄砲水と封印の神
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とも一理あるからな。遊野清明、思えばお前は確かにしつこかった。アカデミアにいた時からな」
「みんなして人をゴキブリみたいに……んで?デュエル、受けてくれるの?」
「ああ、いいだろう。せいぜい、寝る前の暇つぶしぐらいにはなってもらおうじゃないか」
「オーケイ、子守唄とでも洒落込もうか。永眠前の暇つぶしにね!」
売り言葉に買い言葉を吐き捨て、ほぼ同時にデュエルディスクを展開する。結果的にこうしてデュエルを受けさせることに成功したわけだから、今回ばかりはあの人型に感謝しておこう。
「「デュエル!」」
「先攻は僕か。ディープ・ダイバーを守備表示で召喚!カードを伏せて、ターンエンドだ」
アモンが最初に繰り出したのは、エド戦でも使っていた潜水服に身を包むモンスター。戦闘破壊されたターンのバトルフェイズ終了時にデッキのモンスター1体をデッキトップに置くことができる、明確に手札に加えたいカードのあるエクゾディアにとっては心強いサポートカードだ。
ディープ・ダイバー 守1100
「僕のターン、ドロー!」
アモンのデッキには今、最低でも2種類の勝ちパターンが存在する。まず最初に、通常通りエクゾディアを手札に揃えての特殊勝利。そしてもう1つ、そのパーツをリリースすることで特殊召喚できる超大型モンスターである召喚神エクゾディアによるビートダウン。あの時のアモンは通常の特殊勝利をエドの機転で妨害された瞬間に召喚神の戦術にシフトしていたが、今目の前のアモンが取ろうとしているのは、どちらの方法による勝利なのか。
いや、もちろん隙あらばどちらも仕掛けようとはしているのだろうが、その2パターンのうちでより優先的に行おうとしているのはどちらだろう。手札にパーツを揃えなくてはならない本家に対し墓地のパーツの種類で攻撃力が変動する召喚神はそのコンセプトから言って真逆の存在であり、どちらかを本命の勝利手段としてもう片方をサブにとどめるような使い方をしない限り中途半端に手札と墓地にパーツが分散するという最悪の状況に陥りかねない。そしてそんなミス、アモンは絶対にしないだろう。
となると、それを知るためにもここはあえてあの誘いに乗ってやるべきか。もちろんリスクは高いけれど、それがわからなくてはこちらも壊獣の使い時が掴めない。完全耐性を持つ召喚神をもローリスクで始末できる壊獣カードも、その枚数には限りがある。召喚神が出てくるまで温存すべきなのか、出てくるモンスターに対して片っ端から使って強引にでも短期決戦を狙いに行った方がいいのか。それがある程度見られると思えば、あえての攻撃も悪くない。
「ハンマー・シャークを召喚、攻撃表示。そしてバトル、ディープ・ダイバーに攻撃!」
ハンマー・シャーク 攻1700→ディープ・ダイバー 守1100
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