番外編:殺人鬼の昔話2 上
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や汗が、鎧通しによって流れ出る血のように柳韻の精神を蝕んでいく。
「この写真にはこう書いてあります『長姉ほうき』と……だが、『ほうき』は次女の名前のはずです。束ちゃんは何処へ?それともこの『ほうき』が後の束ちゃんなのですか?」
「そ、それを知ったところでお前に何が……」
ここでラシャは初めて声を荒げた。
「あるのです!知っておかないと死んでも死にきれない!」
この男は冗談の類を基本的に好まない性格だ。それは剣の振り方を教えたときから柳韻自身がよく知っている。だからこそ、この質問に迂闊な答えはできなかった。
だからこそ。
「わ……判った」
柳韻は時分の他には妻しか知らない秘密を打ち明けることにした。
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