第十一幕その四
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「この様にしていますし」
「これからもなのね」
「していきます」
「そうなのね」
「ではこれよりグリンダ様の警護をさせて頂きます」
「わかったわ、ではね」
「宜しくお願いします」
大佐はグリンダのすぐ後ろに控えました、そのうえで警護に入ります。その警護を受けるグリンダはといいますと。
アン達のところに来てです、アンに言いました。
「今日私がここに来たのはね」
「まさかと思うけれど」
「ええ、予言のことよ」
「それのことなのね、やっぱり」
「そうよ、流石アン王女ね」
グリンダはアンに微笑んでこうも言いました。
「察しがいいわね」
「勘がいいっていうのね」
「そうよ」
まさにというのです。
「相変わらずのよさね」
「カリフ王の来訪かって思ったけれど」
「それでもなのね」
「貴女が来ると聞いてね」
「若しやって思ったのね」
「そしてその通りだったわね」
「そうね」
グリンダは微笑んだままです、アンに応えました。
「まさにね」
「そうね、それじゃあね」
「今からお話するわ」
その予言のことをというのです。
「そうさせてもらうわ」
「ええ、それじゃあ」
アンはここで場所を見回しました、そうしてからグリンダに言いました。
「ここでお話するのも何だから」
「それじゃあ」
「王宮の中に入って」
そうしてというのです。
「お話をしましょう」
「それではね」
「そして十時には」
その時間にはといいますと。
「ティータイムにしましょう」
「九時五十五分にはですね」
ここでまた言った大佐でした。
「準備を整えて」
「いえ、それはね」
「駄目ですか」
「ティータイムは十時ね」
その時間にとです、アンは大佐に言いました。
「だからね」
「九時五十五分にはですか」
「ちょっとね」
どうにもというのです。
「止めておきましょう」
「そうですか」
「十時でないとね」
ドロシーも大佐に言います。
「やっぱりティータイムはね」
「よくありませんか」
「九時五十五分にね」
準備万端はというのです。
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