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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0007話『歓迎』
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「ありがとう」
「でも、もう榛名さんは出てこないのでしょうか?」

少し落ち込んだ表情をする電。
そんな時だった。

《いえ? いつでも会えますよ》

そんな榛名の声が聞こえたと思うと今度はすんなりと透明な姿で榛名が姿を現した。

「榛名さん!」
《提督、電ちゃん。お早うございます》
「…あ、ああ。お早う榛名。しかしそんなにすぐに姿を出せるものなのか…?」
《はい。提督が呼びかけてくだされば榛名はいつでも出てこれます》
「そうか。それならよかった。これで金剛達にもいい返事ができそうだよ」
《はい。私はこうして実体がありませんから眺める事しかできませんが、話す事ならいつでもできます。ですからいつでもお呼びくださいね、提督》
「わかった。その時はよろしく頼むよ榛名」
《はい!》

そう言って榛名はまた姿を消した。

「榛名さん、よかったのです。…でも、少し羨ましいです。司令官さんといつでも一緒にいられるんですから…」
「…そうか。まぁそう言うな。これからは私はいつでもこの鎮守府にいられる。だから…」
「分かっているのです。我が儘を言って司令官さんに幻滅されたくありませんから」
「別に幻滅することは無いと思うけど…」
「女心は複雑なんですよ? 司令官さん」
「はい。肝に銘じておきます…」

そんな他愛もない、でも素晴らしい日常を毎日できるなんて元の世界に残してきた家族や友人には悪いと思うけど私はこの世界にこれてよかったと思う。



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