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世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
25話 日常回その2
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前に楯無は鬼一の手から携帯電話を奪い取る。あまりの滑らかさに鬼一も反応が遅れてしまい止めることが出来ない。

「初めまして涼月 彩音さん。月夜 鬼一くんの護衛を務めています、IS学園生徒会長兼ロシア国家代表の更識 楯無です。突然で申し訳ありません」

『あらあら、ご丁寧にありがとうございます。Teamアークキャッツ所属のプロゲーマーのアヤネです。いつもうちの鬼一がお世話になっております。ご迷惑をおかけしておりませんか?』

「いえいえ、よく助けられています」

「……なんなんだこのやり取り」

 両者のことを少なからず知っている鬼一は2人のやり取りを見て目を細める。

『うん。やっぱり予想通りこれは可愛い女の子の声だ。うちの鬼一が更識さんを困らせておりませんか?』

「ありがとうございます。私の方が年下ですので楯無、で構いません。鬼一くんは実に大人しい子ですので困らされることはありませんよ」

「……」

 楯無を困らせている自覚のある鬼一にとってはその言葉は耳の痛いものであったが、無視するわけにもいかない。ここからどんな話題に発展するのか分からない以上、警戒するのは至極当然のことだからだ。

『もし宜しければですが、楯無さんもどうですか? 保護者として色々とお話をお聞きしたいのです』

 ―――というか行くのはもう確定しているのか……。

「そちらが宜しければ是非。それと1つお願いがあるのですが」

『お願い?』

「はい。叶うなら護衛の私以外にもう1人お呼びしても構わないでしょうか?」

『鬼一の友人とかならこちらからお願いしたいくらいです』

「分かりました。でしたら場所と時間を―――」

「いやいやいや! 何、平然と話を進めているんですか!? しかも話の流れだとセシリアさんも呼ぶ感じですよね!?」

 あまりにもスムーズに進んでいく流れを止めようと声を荒げる鬼一。

「あら? 何か問題だった?」

「問題とかそういう話じゃないでしょう!?」

『へぇー、そのセシリア、って子はどんな子なの? IS学園なら女の子なのは間違いないだろうけど』

「イギリス出身の女性で凄い美しい方です」

『ちょっと鬼一!? あんた一体、そこで何があったのよ!』

「あああぁっ! 本気でめんどくさいっ!」

 今後、電話に出るときは細心の注意を払うことを心に誓った。自分にとってロクなことにならないのは間違いなく予想できるからだ。
 アヤネと楯無の2人はその後、鬼一の発言の悉くを切り捨てながら予定を組み上げ、話もそこそこにして電話を終えた。

「すごい疲れた……」

「あはは。随分と力強い人だったわね」

「……」

 ぐったりと椅子に身を預ける鬼一に笑いなが
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