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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
第四話
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食事やトイレ以外では部屋から外に出ることがほとんど無く、そのことで隆仁や母親の愛子、さらに隆仁から聞いたのか智忠、博恭、載仁、さらに公家の篤麿などが心配しているが、成仁本人は気にしていないようだが……

「いったい、何を書いてるんだ?」
「俺も詳しくは分からんが、少し見せてもらった。あれは戦術機か何かの人型兵器の設計図だと思う」
「何でそんな物を設計してるんだよ?」
「恐らくアメリカが今年から配備を開始したF-16ファイティング・ファルコンが影響してると思う。成仁、『F-15イーグルよりF-16ファイティング・ファルコンの方が兵器として完成されてる』って絶賛してるし、自分でも造りたくなったんじゃないか?」

F-16ファイティング・ファルコンは、ゼネラルダイノミクス社が開発した軽量第2世代戦術機。1980年代に配備が開始された高性能第2世代機F-14トムキャット、F-15イーグルは、その性能故に調達コストが高騰し、国防予算を圧迫、予定調達数を大きく割り込ませる結果を呼んだ。
この事態を重く見た米国政府は「Hi-Low-Mix」構想を策定、技術研究目的であったLWTSF(Light Weight Tactical Surface Fighter)計画を実戦機開発へ格上げすることで、より安価で高性能な第2世代機・F-16ファイティング・ファルコンを誕生させた。
F-15に比べ小型・軽量故に拡張性は低いものの、各部に革新的技術を多く採用しており実戦においては、非常に高い機動性と運動性を発揮し、高い格闘戦能力を有している。
そのため米国内の配備だけでなく、F-4ファントム、F-5EタイガーUを代替する第2世代機として、F-15を購入する資金がない国々への輸出も積極的に行われている。
その機体が1986年、今年から配備開始されており、それを知った成仁が部屋にこもるようになった。

「何でまたF-16何だろうなあ?」
「イーグルやトムキャットよりも安いからだろ。安い分、数が揃えやすくなるし、イーグルやトムキャットと比べても機動力、格闘戦能力も互角以上だからな。十分に主力機たり得ると成仁が判断したんだろう。まぁ、一番の理由は安いことだろうな」
「安い方が良いのか?高くても高性能な機体の方が欲しがるんじゃないか?」
「安い方が数を揃えやすいし、高性能な機体でも数が少なかったらBETAに囲まれて終わりだ。ただせさえ多い敵に少数で挑んでも勝てんだろう。ファイティング・ファルコンは高性能かつ比較的安価と言う文句が付けられん機体だ。ようは戦争は多い方が勝つ、だから出来るだけ安くかつ高性能な機体を買って数を揃えて戦う…それが出来るファイティング・ファルコンは兵器として完成されているってのが成仁の考えだと思うぞ」

そう言い終わるとちょうど隆仁がいる
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