第78話 恐感覚
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の中で戒めた。
その行為自体が大人にしか出来ない事柄である事を恥じた。
何度思い描いたであろう光景が今目の前で起きている。
「これでハッピーエンドにはならないよね」
「!?」
教室の下から真っ白な身体をした男が静かに浮き上がって来た。相変わらずのギザギザとした笑みで掴み所がない。
「......ゼツ......どこまで知っていたのです?」
天道が鋭い眼のまま掌をゼツに向けて語気を強めて質問した。
「どこまでって、どこまでかな?」
「木山先生の事ですよ?答えてください!」
「ふーん......全部かな?よく動いてくれたよ木山は」
「......」
「あ、言っておくけど君達にもちゃんと教えるつもりだったんだよね〜......木山を君達が殺した後でじっくりと」
「!?き、貴様」
修羅道が腕を伸ばして白ゼツの首を握るとそのまま壁に叩きつけた。
黒板はへし折れて壁は大きく抉れた。
「痛いじゃないか」
「テメェだけは許せねぇ!!」
「救いようのない罪深さですね」
「本当のエラーの痛みを」
修羅道が腕を繋いでいる黒いケーブルを引っ張ると六道の前に白ゼツを無造作に投げ捨てた。
六道が袖から黒い棒を取り出しながらうつ伏せに寝かせた白ゼツに狙いを定める。
「先生......今度は私達が貴方を守ります。その為の力です」
「その力は僕達が分け与えたんだけどね。謀反てこんな感じかな」
「よくもまあ、こんな状況でペラペラと喋れるわね!私の可愛い動物で咬みちぎってやろうかしら」
畜生道が掌を教室の床と接着させようとした次の瞬間、街中の電気が一斉に消えて次の瞬間に紅い光が学園都市を照らし出した。
カタカタと木山の持っていた暁派閥のバッチが振動し始めて黒い砂が流れてきて窓を覆い、甲高い音を軋ませる。
「!?」
「ククク」
白ゼツは首を掴んでいた修羅道の腕をレーザーカッターで切り落とすと徐に立ち上がった。
キィィイィィ......
真っ赤に染まる眼球に耳鳴りのような機械音がなり響いて、天道の握っていた黒い棒が勝手に照準が曲がり出して人間道に飛ばしてしまった。
「な、何で!?」
「えっ?」
人間道に迫る黒い牙気付くと木山が咄嗟に動いて人間道を抱きかかえるように飛び退いたが背中に黒い棒が突き刺さった。
「がっ!?」
「せ、先生!?先生ー」
「何やってんだ天道ぉ!?」
「ち、違う!私は何も」
予期せぬ連携の乱れに白ゼツは念力は空き缶入れを持って来ると木山達にパラパラと調味料でも掛けるかのようにひっくり返してばら撒いた。
こ、これは
まさか......
れべるあっぱ
ばら撒かれた空き缶全てにエネルギーが溜まり始めて極限まで圧縮されると教室全体が爆発して火の海に包まれた。
「あは、あは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ