暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1666話
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モニタにはゼクスの姿が映し出される。
 そこに映し出されたのは以前ルクセンブルク基地の攻略の時に捕らえたのはいいものの、最終的にはノインによって助け出され……それ以来、完全に行方を眩ましていた、ゼクスだった。

『ゼクス二級特佐!? 何故ここに……いえ、今の攻撃は何のつもりですか!』

 感情のままに、男が叫ぶ。
 ……まぁ、分からないではない。
 今まで散々OZに被害を与えてきた俺を捕らえるか何かしようとしていたところで、いきなり味方から攻撃されたのだから。
 もしかして、既にゼクスはOZを抜けてミリアルド・ピースクラフトとして行動してるのか?
 原作でもそんな感じで色々と宇宙で動いていたゼクスだったが……ただ、仮面を被ったままなのを考えると、少なくても今はミリアルドではなく、ゼクスとして動いているのは間違いない。

『トレーズ閣下は、このような行為を望んではいない!』

 そう叫ぶゼクスの乗っている機体が、やがて姿を現す。
 それは……

「トールギス……だと?」

 勿論それは普通の……俺が使っているトールギスではない。
 普通のトールギスと違って、立派なトサカがついており、機体色も白だったり、今の俺の深紅とは違って青が多用されている。
 それがどのような機体なのかは、俺も知っていた。
 それは……トールギスU。
 原作では、トレーズが自分の愛機としていた機体だ。
 ……実際には顔が多少変わって、カラーリングも白から青がベース色になっただけで、性能的には普通のトールギスと変わらないのだが。
 いや、頭部が変わったって事は、カメラとか情報処理能力とか通信能力とか……そっちの方が強化されている可能性はあるかもしれないけど。

『トールギス!?』

 映像モニタに映し出されていたOZの士官も、姿を現したトールギスUの姿に、叫ぶ。
 うん、まぁ、気持ちは分かる。
 原作ではトールギス=OZの機体といった感じだったが、この歴史ではトールギスというのはシャドウミラー……OZに対して莫大な被害を出している、敵対すべき機体なのだから。
 元々トールギスUというのは、ゼクスのトールギスの余剰部品を使って作り上げた機体だった筈だが、この歴史では俺がトールギスを使っている。
 そうなると、余剰部品とかではなく、1からこのトールギスUを作り上げたのだろう。
 ……まぁ、トールギスは元々OZの機体だったし、設計図が向こうに残っていてもおかしくはない。
 それに、ゼクスが乗るのに相応しい機体がOZにはなかったのも事実だ。
 俺と戦った時はリーオーに乗っていたが、そんなリーオーでどこまでゼクスの能力を発揮出来たのかと言えば、いいところ半分程度だろう。
 いや、本来ならゼクスの愛機となる予定だった機体を奪った俺が
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