第三章 X《クロス》
浸食
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からだと言わんばかりに力強い。
「邪魔をするなと・・・(ガクンッ)なあっ!?」
立ちあがり、なおも全身を続けようとするブロッサムアンデット。
しかし、その足ががくりと地面に落ち、躓くように動くがとまった。
「こ・・・れは・・・」
「あんたたちアンデットは死なない。でも、その体を動かしているのが筋肉っていうのは変わらないでしょう?植物だったから不安だったけど、効いてよかったわ」
「貴様・・・まさか・・・・」
「対アンデット用の筋肉弛緩剤。それにしても驚いたわよ。十発近く打ち込んでも、動きが鈍るだけなんだから」
長岡の銃弾に込められていたものを知り、ザワザワと「葉」ぎしりをするブロッサムアンデット。
だが長岡の言うとおり、完全に動きが止まったわけではない。
「だけど十分!行くぜ!!」
《Final Attack Ride―――Bu Bu Bu Blade!!》
「ぬ・・・!?」
そのブロッサムアンデットに向かって、黄金のカードが五枚、二つ並んだ。
そして二人がシンクロした動きで剣を奮い、その先端から同じく黄金の、ディケイドからはマゼンタのエネルギー砲撃が放たれ、ブロッサムアンデットに襲いかかった。
「終わりだ!!」
「ぬ、あ・・・ぬぁあァァァアアアアアアアアああ!!!」
ガゴンッッ!!!
その熱戦が直撃することを察知したブロッサムアンデットは唸り声をあげ、直撃する寸前、ひび割れた床に拳をめり込ませた。
すると直後、訓練上の床や壁から巨木が突き出してきて、地下訓練場をまるで森林のようにしてしまった。
「なに!?」
突き出してきたその巨木に二つの砲撃は防がれ、ブロッサムアンデットの姿はもちろん、仲間たちの姿すらも見失ってしまう。
完全に孤立。
巨木が突出したといってもまるで龍のようにうねって生えており、森になったというよりは迷路になった感じだ。
まったく先が見えない。
「こ、これは・・・・」
「なのはママ・・・みんなは?」
「大丈夫。みんな強いし、ママも強いから」
「大丈夫?」
「大丈夫。絶対に連れて行かせないから!!」
それはなのはも同じだった。
ヴィヴィオから引き離されることはなかったが、完全に孤立した状況。
しかも、先が見えない。
あちらからは砲撃を放ってもかまわないが、なのはが砲撃を撃てば最悪仲間にも当たる。
「やっぱりまずい・・・ね。どうしよっか?」
「とりあえず逃げるー!」
「だね・・・・士さんが上を開けてくれたのは好都合・・・・」
ドォウ!!!
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