第三章 X《クロス》
戦場
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、クラウドが疾駆。
黒き翼を背に、青の閃光を剣に宿らせ、純白の後押しを以って、眼前の敵へと斬りかかる。
ドゴッッ!!
「ゲバッッ!?」
クラウドの大剣がよろめくクロコダイルアンデットの腹部ド真ん中に見事命中し、その体を貫いた。
そして大剣に組み込まれた全ての剣が振動を纏いながら解放され、内部からも引き裂かれてゆく。
ギィィィィィィイイイイイイイイイイイイ!!!!
だが、振動波はまだ残っている。
それがその振動音をけたたましく鳴らし、甲高い音をまき散らす。
「吹き飛び、爆ぜろ!!」
ドォンッッ!!!
そして、その抑えられていた振動が衝撃となって一気に爆発、クロコダイルアンデットの背中から衝撃波が吹き出し、その体がノーバウンドで吹き飛んで、壁にぶつかりめり込んだ。
「・・・・フン」
それを見、クラウドが剣をビッ、と振り下ろして背を向けて、剣を頭上で回し、肩に引っ掛けるようにして背中に付ける。
直後、それに反応したかのようにクロコダイルアンデットが爆発し、その炎の中でバキン、という音が彼らの耳に聞こえてきた。
「やったぁ!!」
「ベルトも砕けたな。これでひとまず終わった・・・か」
そういって、クラウドがラウズカードを取り出し、手首のスナップで炎の中のクロコダイルアンデットに投げる。
カードは燃えることなくその体に向かって飛んでいき・・・・・・
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「ヘッヘッへっへ・・・・その程度か?蒼青さんよ!!」
「まだまだァ!!」
コックローチアンデットとの戦闘を始めてから、三分。
しかし、その相手をしている北郷一刀の体感時間は、そんなものではなかった。
コックローチアンデットの移動速度はすでにクロックアップレベルだ。
その攻撃方法は、徒手空拳。
二本の脚、二本の腕、そして、虫のような二本の鉤爪。
それに対して一刀は「ものまね」ともいえるような力を使い、仲間の力を次々と使って応戦している。
まず最初にカブトのベルト、終わればガタック、次にはファイズのアクセルメモリー、風足、アクセルトライアル・・・・・・
思い浮かぶ限りの高速戦闘を可能にする能力を借り受けて戦うのが一刀のスタイルだ。翼人の翼は無理だが。
ちなみに変身などはいちいちしていない。
生身でも十分移動には耐えられるからだ。しかし・・・・
「フッ、はっ、邪ァッ!!!」
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