第三章 X《クロス》
強奪
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、ドーベルマンアンデットを押しやってエリオがこの場に突っ込んできたのだ。
ストラーダはすでにギア・エクセリオン。
さらには全身から雷をほとばしらせて、その身体能力を限界にまで跳ね上げていた。
「ぐぅお・・・・!!おぉやぁ・・・・見つけたよ、冥王!!」
「!!スバルさん!!!」
「もらっ・・・「させるかぁッッ!!!」」
バツッ!!!
この部屋に吹き飛ばされたドーベルマンアンデットがイクスを見つけそちらに駆けていくが、電光石火でその眼前にエリオが立つ。
「このガキ!!」
「覇ッッ!!」
ドバァッ!!
そして、エリオがストラーダを構えると同時に地面を踏みしめ、電流を周囲にまき散らして電磁波の壁のようなものでドーベルマンアンデットを弾き返して防ぐ。
「ルーテシアをさらったのはお前か!!」
「ガッッハァ・・・・・ち・・・万全じゃなきゃこんなにきついのかい!!」
エリオに向かい、抜き手のようにして二、三度突くドーベルマンアンデット。
命中すれば鋭い爪がエリオの体を突き貫いただろう。
しかし、今のエリオは身体能力が底上げされている状態だ。
その場のコンディションにもよるが、おそらくはライダーの最強フォームにも匹敵しうる。
その突きを身体を逸らし、返して躱し、最期の一撃をストラーダで叩き落として石突でドーベルマンアンデットの顎を下から突き上げた。
が、そこで頭を上に向けながらドーベルマンアンデットが双銃を抜き放ち、エリオに向かって発砲してきた。
それを弾き落とすエリオだが、立て続けにやってくる銃弾が肩や頬、腿を掠り、ところどころ出血させていっていた。
「エリオ!!」
「スバルさんはその子のそばにいてください!!!キャロッッ!!」
『フリード、ブラストレイ!!』
ゴォウ!!!
と、そこでビルの壁が崩れてその向こうから巨大化したフリードの炎が襲い掛かり、ドーベルマンアンデットを包み込んだ。
それにより、その場から彼の姿が消える。
しかし、それと同時にビルに限界が来たのかギギギギギギ、というコンクリートと鉄骨の軋む音がして崩壊が始まった。
「マズイ、崩れるよ!!」
「スバルさん、こっちに!!」
そういってエリオがスバルとイクスを自分のもとに呼び、一か所に集まるように叫んだ。
それに従って集まる二人だが、逃げ道はもちろん、足場すらもが見えなくなるほどに周囲は崩壊し、砂埃を上げている状態。
足場だけはウイングロードを短く展開しているから大丈夫だが、これではすぐに崩壊に巻き込まれてお陀仏だ。
「ど
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