第三章 X《クロス》
救急
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で締め付けた。
するとその一瞬で剣が砕け折れ、反対に右拳のリボルバーナックルが蒸気と魔力粒子を噴き出して、空気を振動させて猛烈に回転し始めた!!!
「オオオオオオオオおおお!!!」
「この力・・・戦闘機人?」
イクスが呟くが、その声は誰にも届かない。
そのようなこと、些細な問題であると言わんばかりに!!
「振動拳ッッ!!」
《な・・・そんな・・・!?》
「粉爆裂破ぁッッ!!!」
ビシリ!!ブワァァアアアアアア・・・・・ッッ!!!
その一撃、まさに必殺。
師団長クラスと言われたそのマリアージュは、粉々に砕けるどころか霧になって文字通り消滅してしまった。
しかも、あまりにも粉砕が細かく行われたために発火作用すらも失われている。
「ハァッ・・・ハッ・・・・ハァ――――・・・・・」
そうして、スバルが両拳を目の前でクロスし、息を吐きながらゆっくりと開いて降ろしていく。
残心
勝者たる彼女は、なおも悠然だった。
確かに、あのマリアージュは強かった。
師団長クラスといわれるだけのこともある。
だが、だからなんだというのだ。
ここには救うべき命がある。
兵器だとか、火事だとか、そんなもののため――――否、どんなことがあろうとも、失われていい命なんか、一つたりとも存在しない。
だから、彼女は勝利する。
理由なんて必要か?
大層な理想が必要か?
いいや、そんなことはない。
その場に助けたい人がいて、そこに手を伸ばす限り、人はどんな障害も乗り越えるのだから。
「あの・・・わたしは・・・」
「もう、助けなくていいなんて言わないでくださいね?」
「え?」
「助かりたくても、助からない人もいる。それなのに、まだ生きていられる貴女がそんなこと言っちゃだめです!!」
「あ・・・ぅ・・・」
そう言って、イクスの手を取ってその場を去ろうとするスバル。
その時、ティアナから連絡が入り――――――
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「何だお前は!?」
「アンティーク、って奴らか?」
「アンデットだ。何で間違えるかなぁ?もう」
そのビルの別の場所で、真人とエリオが一体のアンデットと遭遇していた。
まだ全快ではないのか、少し息苦しそうにしているものの、その体から感
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