第三章 X《クロス》
救急
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ードを展開して、生体反応のある場所に向かって一直線に向かっていく。
相手はマリアージュなどではない。
そんなもの障害でもなんでもない。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
ドォン!!
壁を崩し、内部に突入。
直後、マリアージュが一気に五体ほど飛び掛かってくるが、それを流れるような連撃で次々に殴り、蹴り飛ばしていく。
右拳、左拳、そこから腰を返して右の回し蹴りにそのまま回転して左の後ろ回し蹴り、そして最後に再び右拳で、それぞれを一撃で吹き飛ばしていった。
彼女らが壁に叩きつけられ、どろりと溶けて発火していくが、あとから到着したエリオと真人が消火剤を使ってそれを消していく。
「スバルっちは早く行け!!!」
「ここは僕たちが引き受けます!!」
「わかった!!絶対に・・・」
「無茶しない。それはスバルさんも!!」
「あはは!!!それじゃ!!」
そういって、スバルがマッハキャリバーをフル稼働させて深部へと突っ込んでいく。
途中の瓦礫などにマリアージュがはばまれていて邪魔だったが、彼女らを消し飛ばしてなおも奥へ。
通路にぎっしりと、マリアージュがひしめいているエリアもあった。
しかし、そこでブレーキをかけることなどない。
スバルがそこを通過する前に「瞬風」からの冷凍砲撃によって軒並み瞬間冷却させられ、氷の塊となったそれを粉砕していくからだ。
「行って来い!!」
瞬風の上に立つ恭介が、彼女を後押しする。
恐れるものなどもうない。
助けるべき命まで、隔てる壁はもうあと一枚!!!
そして・・・・・・
「見つけた!!」
スバルがその視界に、彼女を捉えた。
少女はおどおどするわけでもなく、この状況に対し比較的落ち着いた状態で佇んでいた。
「あなたは・・・・」
「スバル・ナカジマ防災師長です!!あなたを助けに来ました!!」
「助・・・けに?」
「あなたの名前は?・・・・・」
スバルが少女の肩を掴んで、怪我がないかどうかを確かめる。
どうやら、怪我の類どころか、火傷ひとつもないようだ。
「とにかく良かった・・・これから、外に出ます!私につかまって!!」
「・・・だめです。私から離れてください!私は、災厄を呼ぶもの・・・私と一緒にいては、あなたが!!」
しかし、それを拒絶してしまう少女。
この瞳を、スバルは知っている。
自分は兵器だと、いてはならないと悟った少女。
だからこそ、スバルはどうしても救いたかっ
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