第三章 X《クロス》
条件
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」
「お前がついてこれんならな」
「なめるな」
そういって、一刀の腰が一瞬白く光り、そこにベルトが現れた。
それは、赤いカブトムシ型の機械が取り付けられた、太陽の戦士のベルトだった。
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「冥王イクスヴェリア?」
「そう。それこそこの事件の中核を担う存在さ」
そういって、一通りの情報を聞かされたスカリエッティは言葉を紡いだ。
マリアージュは兵器である。
言われた命令を遂行していくモノ。
その材料は、死体。
戦場において、これほど素晴らしい兵器はない。
死体などそこにはいくらでも転がっており、その数だけ兵隊が出来上がるのだから。
しかも、敗れて破壊されれば身体を燃焼液に変え周囲一帯を炎の海に変える。
あまりに効率的で、人道に悖った兵器。
そして、それを作り出し、制御するのが彼の言う、冥王と呼ばれる太古の王だったそうだ。
「古代ベルカの歴代には実に多くの王がいてね。君らも知っている「聖王」や、ほかの有名どころだと「覇王」なんてものいたらしいが」
「じゃあ・・・そのイクスヴェリアが犯人?」
「いや。それは違うだろう。君らの話通りならば、そのための機能はその端末に移されてしまっているようだからね。彼女は生み出しているだけに過ぎない」
「でも・・・なんのためにそいつは・・・・」
「そこで出てくるのが、トレヴィア・グラーゼさ」
「え?」
「彼は私の「祭り」・・・ああ、今では光栄なことにJ・S事件と呼ばれているんだったね。それに参加する予定だったのだよ」
そう、彼はスカリエッティのテロに参加するつもりだった一人だ。
マリアージュの制御装置を持っていたのだから、それは大きな戦力になったに違いない。
古代の遺跡からイクスヴェリアを見つけ出し、そこからマリアージュを知り、制御に成功したのだ。
しかし、その前に彼は死んだ。
殺されてしまったのだ。マリアージュによって。
だがその死に際にマリアージュを全凍結し、冥王も封印していたらしいのだが・・・・
「いやはや、私もマリアージュを使えれば、と思っていろいろと探したのだがね。ついぞ見つからなかったんだよ。この様子だと誰かが見つけたようだが」
とのことらしい。
しかし、マリアージュは戦闘能力こそあるくせに、命令遂行能力は昆虫並みの使えるのか使えないのかわからないような兵器なのだ。
だから古代ベルカでも封
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