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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
条件
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い!!!」




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「邪魔だ!!どけッッ!!」



一方、一刀。




廊下を疾走し、途中で愛紗と星と合流してブロッサムアンデットの元へと向かって行っていた。



「ご主人様!!」

「どうやら相手はなのは殿・・・というよりも、ヴィヴィオのもとに向かっているようだぞ!!」

「ああ・・・・絶対にやらせない!!」



「そうはいかん!!!」



「!?」

「ッォ!?ぐあ!!!」

「ご主人様!!」




が、その途中で黒光りする残像に行く手を阻まれ、一刀が地面を転がった。

それを見て、瞬時に彼を守るように挟み立つ星と愛紗。


そこに現れたのは、人類が生理的に受け付けられない最悪の昆虫の始祖だ。



「こんの・・ゴキブリ野郎・・・・」

「んん〜?恐竜時代から生きている大先輩に何言ってんだこの猿のなれの果てがよォ〜」



コックローチアンデット。
その速さにおいて最高のものを誇るそいつが、今この場で三人を阻んでいた。



「そんな、朱里の報告には・・・・」

「こいつはコソコソ隠れんのは得意だからな・・・・」

「レーダーをかいくぐって来たのか・・・!!」



「こっから先は桜の大将の持ち場・・・オレはオレでやりたいことがあるんだが、いかんせん早い者勝ちでな。足止めさせてもらうぞ」



どうやら彼らはまず下級アンデットで襲撃をかけてから、上級が侵入して対象である少女に出会ったものがどんどんそのまま狙っていくという計画だったようだ。

つまり彼ははずれだったのだ。



「・・・・愛紗、星。こいつは俺が止める。二人はなのはさんのところに!!」

「しかし・・・」

「大丈夫。こいつの速さは脅威だけど、俺にだって対抗策はいくらでもある。なのはさんのところに向かっているのも上級なんだ・・・・もしかしたらということもある」

「・・・わかりました。行くぞ、星!!」

「応!!」




そうして、愛紗と星が走り出してコックローチアンデットを抜き行こうと走って向かう。


もちろん、そうはさせないと姿がブレほどの高速で二人に襲い掛かるコックローチアンデット。



ガキィ!!


「そうはさせねぇっての!!」


しかし、それは一刀の出した無数の剣で阻まれ、二人は無事にその場を脱した。



「行っちまったか・・・・ま、翼人一人足止めできりゃそれでいいか・・・・」

「足止めで済むと思うなよ?
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