第三章 X《クロス》
条件
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ろう?ああ・・・久々の知的好奇心がうずくよ・・・・!!」
「え・・・と・・・そ、それで、「EARTH」所属「薄緑の翼人」直枝理樹です」
「翼人!!いやはやさらには翼人だなんて君らはなんて気前がいいんだい!!私はモニター越しばかりで、ついぞ「彼」には直接会えなかったからね。今すぐにでも君を調べ上げたいよ!!・・・・っと、今日はそんな話ではなかったかな?」
理樹が翼人であることを知り、さらに興奮するスカリエッティだが、一呼吸してから何とか落ち着きを取り戻しす。
椅子を戻し、そこに座って、最初と同じように足を組む。
「取り乱してすまない。それで?君らの話とはなんだい?」
「ええ。でもその前に、あなたが私たちに出す「条件」を教えてくれるかしら?」
今すぐにでも話は聞きたいのだが、それでも油断できないのがこの男だ。
一体何が望みなのかを聞いてからでないとこの男、話が違うと言って何をするかわからないのだ。
「ん?なぁに、大したことではないよ。とりあえず翼人の諸君を調べ上げたいだけさ」
この男としてはまあ普通の欲求だ。
翼人のことを知りたいという知的好奇心はわかる。
しかし
「それはできないね。なんか改造されてしまうだろうし」
理樹がそれを却下した。
自分だけならまだ決定権もあるが、翼人みんなのことを彼一人で決めるだけのことはできない。
まあ無論、自分だけだと言っても断るのだが。
「だろうね。そう返答すると思って、私もこの考えは断念したよ。その代わり・・・」
「代わり?」
「私を外に出してくれ。いや、自由にしてくれというわけではないよ。ただ、一変した世界という物を見てみたいのさ」
「出来るわけないでしょう!!」
「そうかい?私をほんの少し事件に同行させるだけでいいのだよ?もちろん、私の自由を奪ってくれても構わない手錠にバインド、なんでもするがいい。私はただ見たいだけだからね」
「あなたは自分がどれだけの犯罪者だと・・・「ギンガさん、待って」え?」
が、その言葉を理樹が制した。
そして、スカリエッティに近づいて、目と目を合わせた。
「目的はそれだけ?」
「ああ」
「ほかに何かしてやろうと思うことは?」
「ないね。いまのところは」
「本当に外に出てどんなものか見たいだけ?」
「そうさ。翼人である君なら、私の言葉が嘘かどうかはこれで証明されたかな?」
「・・・・・そうだね」
そういって、理樹がティアナの方を向いた。
「よし、彼を出そう」
「理樹!?」
「彼は嘘をついていないよ。それだけ
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