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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
宴会
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ところで生活してたから、こんな能天気な空間初めてなのよ」

「なるほど」


そんなこんなでルネッサを落ち着かせてから、今から何をするのかを発表し始めた。



「知らない人もいるかもしれないが、俺たちリトルバスターズは野球チームだ」

「「そうだったの!?」」


驚愕の声を上げるティアナとエリオ。
キャロも声が出てないだけで驚いているようだ。

スバルは理樹とビデオを見に戻ってしまっている。
どうにもはまってしまい抜け出せないようだ。


「ビックリされたことにビックリだが、まあ話を戻すぞ」

「はい・・・」

「しかし、ここは室内だし時間も遅い。そんな中、野球ができると思うか?」

「できませんね」

「と、思うところが素人なのだよルネッサ君!!」

「え?」


「ミッド育ちの君らは知らんだろうが、我々の国にはこういうときにもできる野球があるのだよ」


「それは・・・いったいなんですか?」


ルネッサの目が光る。
おそらくは彼女の好奇心をくすぐったのだろう。

その質問に、恭介と来ケ谷が腕を組んで並び、高らかに宣言した。



「その競技とは・・・野球拳だッッ!!!」

「「野球じゃないよ〜!!/ですっ!!」」


と、そこで小毬とクドも驚いた声を出した。
何をやるかまでは聞いていなかったようだ。


「ぬ、脱ぐんですか!?」

「そういうのはやだよ〜(泣)」


涙目になっていやいやと騒ぎ出す二人。
むろん、ティアナとキャロも内容を聞いて素直にウンとは言えなかった。

しかし、そんな彼女らを乗り気にさせる言葉が、ここにはあった。



「脱がせるのはただの野球拳。しかし、俺たちがやらせるのは違う」

「そう・・・負けた人間にッ!!好きな衣装を着させるのだッ!!!」



「「「「な、なんだってーーーー!?」」」」

「つまり!!理樹君にあんな服を着せることもできる!!」


「ゆいちゃんにフリフリの服も!?」

「ハッ!?しまったか!?・・・しかし・・・それでもまだ追い求めるだけの価値がッ・・・ぬぅぅ!!」


「エリオ君をもっとかわいくしても!?」

「キャロが何を言ってるのか訳が分からないよ!!」

「大丈夫!!みんなが振り向くように絶対可愛くするから!!」

「こんなのってないよ!!ひどすぎるよ!!こんなの絶対おかしいですよ!!」


「じゃあティアにあんなカッコやこんなカッコも!?」

「許可するッ!」

「勝手にしないでくださいッ!!」


「つまり全員に筋肉の肉襦袢(じゅばん)を着せて筋肉隊を作ることもできるってわけだな!!」


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