第三章 X《クロス》
会話
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ものの見方を得ることでいくつもの情報を得られるからだ。
まあ多すぎると、逆にみんなが一つの意見に流れてしまって悪影響なのだが。
『いえ・・私は遠慮しておきます』
「そう?」
『私は・・・私のしなければならないことがあるので』
「・・・そう。じゃあ、今晩だけでもこっちに来ない?」
『え?』
ティアナが、今度は今現在でルネッサを誘った。
彼女がいるのはスバルの家だ。
今日もメンバーが集まって馬鹿騒ぎをしている。
と、言うのは建前で、実は目の前で救助者が死なされたスバルを落ち込ませないようにしているだけなのだが。
「いまね?スバルがお気に入りの番組見てんのよ。昔やってたやつなんだけど、みんなで・・・」
『いえ、私は・・・』
「・・・ふぅ・・・・ルネ、あまり重く受け止めないで」
『?』
「あなたは何か重いものを背負っている。確か、出身は内戦地区だったわよね?」
『・・・はい・・・・』
「それで、保護されてそのまま検視官」
『生きている人間は・・・・怖いので』
「・・・そうね。怖いわ」
ティアナが言う。
生きている人間は怖い。
死んでいる人間は、何もしてこないのだから。
だからこそ、過酷な状況で生き、幼いころから武器を手にしてきた彼女がそんな気持ちになるのもわかる。
でも
「だからこそ、その怖さを克服してやらなきゃ」
『克服・・・ですか・・・』
「そう。だから、来ない?それに友人は多いに越したことはないわよ」
『しかし・・・・私が行っても・・・・』
「ふぅ・・・じゃあ、あなたの上司として命じます。今すぐ来なさい」
『え・・・あ・・・その・・・・』
「この事件が終わった後にも、あなたには私の補佐をしてもらいたい。だから、ね?」
『自分のことを、もっと知りたいという・・・ことですか』
「ええ。だから来なさい!これ以上グダつくと、人さらいを寄越すわよ?」
『それってどういう・・・・(バタン!!)『『リトルバスターズ参上』』え?ちょっとうわぁ!?なんなんですかあぁぁぁぁああ・・・・――――』
「遅かったか・・・・」
モニターの向こうで今まさに誘拐のシーンを見たティアナが、あはは・・・と笑いながら、スバルたちのいる部屋に戻った。
「スバル、もう一人お客さんが来るけど・・・大丈夫?」
「え?へーきへーき!!全然大丈夫!!」
そういって、再びテレビに向かって理樹と肩を組んでギャーギャーと騒ぎ出すスバル。
「もう絶対やらせないからなぁ!!」
「
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