暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
会話
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


「どうしても後手後手になる・・・・ッたっ!」

「対象が多すぎるんだ。こればっかりは・・・ェあ!!」

「ったく、そろそろ一年なんだろ?こんなんじゃまずいよなぁ・・・」


「EARTH」本部ビル、道場内。


そこに、北郷一刀、剣崎一真、左翔太郎の三人が今回の事件の内容を話し合っていた。
ちなみに一真と一刀が木刀を手に打ち合っており、翔太郎がそれを眺めている形だ。



「対象になる少女が多すぎるし・・・フッ!そもそもなんでハルヒさんたちが対象外なのか分からない」

「力としては絶大なんだっけ?彼女。なんでだろうな」

「さあ・・なっと!!!」

「うわっ!!」



と、そこで一刀の木刀が受け流されて、体制を崩し倒れてしまったところに、一真の木刀が向けられた。



「勝負あり、だな」

「はーーー・・・なかなか勝てないなぁ・・・」

「実戦では俺より強いんだから、拗ねない拗ねない」

「それで、実際どうなんだ?」



実際どうなのか、というのは保護した少女たちの事だ。



こちらに保護したのは古手梨花、羽入、インデックス、アルルゥ、ヴィヴィオだけだ。


他の者たちには警護をつけておいただけだし、そもそも本人たちが大丈夫だと言ってしまったので、これ以上引き留めようもなかったのだ。




「標的になる少女とならない少女の基準がまだ分からないからなぁ・・・・」

「ここまで来ると力ある、とは限らなくなってくるかも・・・あくまでも石板にあったのは「十の少女」だからなぁ・・・・」

「ってか、そもそもその「封印」ってのは何で崩れたんだ?」

「それは・・・たぶん「あいつ」が俺たちの世界で・・・」

「ああ・・・・そっか」



これからどうしようかという話を、困りながらもした彼らだが、ここでその根本の理由に行きついた。


そう、この根本の理由。
邪神の封印がわずかながらにも溶けてしまったが故に、アンデットは復活した。

その原因は、間違いなく「彼」が統率者からの意思を伝えるモノリスを破壊したからだ。



「じゃあ・・・後始末、しっかりしてやらないとな」

「だなぁ。次会ったら二回は殴ってやる」

「はは・・・「あいつ」も大変だ」




今は無き「彼」を思いながら、笑う三人。
いかなる状況でも、彼らは落ち込むことなどしない。




いつでも楽しむことを忘れるな。




それもまた、「彼」の言葉だった。





------------------------------------------------------------




[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ