第三章 X《クロス》
未熟
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ウドが背後で叫ぶドーベルマンアンデットを無視して剣を床に突き刺し、マテリアを輝かせた。
彼が発動させたのは、「クエイク」と「召喚獣・タイタン」
その効果は絶大だ。
クエイクで地面を隆起させ、タイタンがその地面に両腕を突っ込んでそのままひっくり返すのだから。
それによって、ルーテシアを掴んだアースモールアンデットが宙に放り出され、クラウドがそれに向かって跳躍した。
しかし、それよりも早く鳥系のアンデットがルーテシアの体をキャッチ、飛び去って行こうとする。
しかも、少し行ったところでもう五体ほど現れて、一点に集まったのちに六体がバラバラの方向へと飛び去って行ったのだ。
「クソッッ!!!」
バォオ!!!
それを見てクラウドが悪態をつきながら開翼し、五体すべての召喚獣を出してそれぞれを追っていかせた。
相手は六体、こっちも五体と一人。
「させてたまるか・・・・!!!」
「ガゥウ・・・」
「だ、大丈夫かよガリュー。くっそ・・・頼んだぜ・・・・」
飛んでいく彼らを見ながら、ガリューが意識を失うように倒れ、アギトがそれを介抱する。
ドーベルマンアンデットはもう、その場にいなかった。
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ザッザッザッザ・・・・・
「翼人やべぇ〜。私が相手にするには、いま一つ経験が足りないみたいだな・・・・」
相変わらず安定しない口調で、森の中をドーベルマンアンデットが歩いていく。
その先には一体のアンデットが立っていて、その腕にはぐったりとしたルーテシア・アルピーノが担がれていた。
「これはいい策だったな。囮、成功してよかったですの・・・流石にこの口調はないだろ・・・」
彼の目の前にいるのは、ナナフシの始祖たるアンデットだ。
あのモールアンデットが弾きだされた瞬間、姿を隠していたこいつがルーテシアをキャッチし、擬態して身体を隠し、こちらに逃げてきていたのだ。
「もらったぜ。召喚に秀でた少女。新人アンデットだからって、なめてもらっては困るからね」
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「・・・き・・・ん・・・・きさん・・・理樹さん!!!」
「・・・ぅ・・・?観鈴・・・さん?」
一方、クロコダイルアンデットによって襲撃された聖王教会
その避難所として
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