第三章 X《クロス》
未熟
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く考えてみよう。
ブリザドとはいったいどんな魔法なのか。
「氷で相手を攻撃する」のか、「冷気を以ってして相手を攻撃する」のか。
そう考えると、前者ならば別に氷でなくてもいい。
むしろ鉄球を投げつけた方が威力は高い。
そう、ブリザドの攻撃とは、冷気を以って相手を凍らせ、それによってダメージを与えるということ。
ブリザドを放ったときに発生する氷とは、軌道上の水分が凍った際にできる副産物に過ぎない。
この魔法はそれで攻撃するものではない。
そして、クラウドほどの人物ならば、空気中の水分を凍らせずとも相手に冷気を飛ばすことなど造作もないこと。
最初の氷などは、ただの囮にすぎないのだ。
「未熟・・・だな」
「なんだと?」
「力や強さだけならばオレと同等程にもかかわらず、その未熟ゆえに弱い」
「・・・・・・・」
「お前、アンデットだな?なぜいる」
「・・・・・なあ」
「?」
動きを封じられたドーベルマンアンデットに、クラウドが問い詰めようとすると、ドーベルマンアンデットはにやりと笑って勝手に、そして聞いたこととは関係のない話をし始めた。
「自分は、実をいうとバトルファイトを知らないのだよ」
「?・・・どういう・・・」
「ドーベルマンという犬種はあなたたち人間によって誕生させられた新たなる種。だけど、そんな種でも次回あるであろうバトルファイトには参加できるかもしれない。そんな感じで、多分私は生まれた。だけど、その統率者|《モノリス》がいないんじゃ、バトルファイト再開の見込みはない」
「だからどうした」
「だから・・・今このチャンスを逃せないんですよねぇ。比較的生まれたばかりで、まだこうやって自分のキャラも定まってないってのにさぁ!!!もう先がないなんてあんまりじゃねぇ!?」
ビキッッ!!
「!!無駄だ!!」
ガキィ!!
「いくら逃げようとしても、それは氷だ。すぐに作り直せる」
「チ・・・・ま、それはいいんだが・・・いいのかな?そんな「俺一人」に気をまわしちゃって」
・・・・・・ガシャァ・・・・・
「!!!!」
「ハハハハハハハハ!!そうさ!俺はまだまだ未熟者!!だからこそ何体もつれてきたんだよ!!!気づかなかったか!!間抜け!!」
「クッッ!!!」
聞こえてきた破壊音と、ドーベルマンアンデットの言葉に歯ぎしりしながらクラウドがルーテシアのもとに走り出した。
場所は、リビング。
そこでは彼女を守ろうと、アギトとガリューが奮闘していた。
もちろん、ルーテシア自身も交戦している
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