第三章 X《クロス》
破壁
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強靭なあごの力をさらに増大させ、相手の身体を引き千切って息の根を止めるというものなのだから。
そして、その動作をこいつができないわけもなく・・・・
ゴゴン、ゴゴンゴゴン、ゴゴンゴゴンゴゴン!!!!!
ゴガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッ!!!!
「い!?」
「ガアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオ!!!」
回転する視界。
すっとんでいく景色。
もはや方向などわからない。
最初に自分が立っていた向きもわからくなるような回転に、理樹が頭を押さえながら箱の中で小さな悲鳴を上げていた。
そして、ついに
ビギッッ!!!
「ば・・・そんな!!」
理樹のバリアに、ヒビが入った。
「そ、そんな・・・この壁が・・・・!!??」
「死ねぇぇぇぇええええええええええええ!!」
「ッ!?流動!!」
理樹のバリアに牙が食い込み、もう少しで破壊されるというところで理樹がバリアを流動させて顎から脱出した。
が、デスロールの最中にそれをしたために理樹の体はきりもみ回転しながら吹き飛び、どっちが上で下なのかもわからないまま壁に叩きつけられ、その壁の向こう側にまで突っ込んだ。
ガラガラと崩れるがれきの穴から、理樹の腕がだらりと垂れ下がる。
「フゥ・・・フゥ・・・まさか、ここまでやらねばならんとは思わなかった・・・だが・・・」
理樹が突っ込んだ穴をちらりと見、そしてクロコダイルアンデットがクイ、と少し上の方を見て、何かを察知するかのようにしてから、肩を落として踵を返した。
「離脱された・・・・か。ち、結局のところこいつに邪魔されたということか・・・・む?」
忌々しそうにつぶやき、理樹に止めでも刺そうとしたのかそちらに足を進めようとしたクロコダイルアンデットだが、何かを感じ取ってからさすがに今の消耗した状態では分が悪いと思ったのか、その場から即座に消えた。
「ぐ・・・あ・・・・・・せn・・・・戦艦・・・・承・・・認・・・・」
《(ピピッ)コード認証。直枝理樹、承認いたしました》
「これで・・・あっちは・・・・なんとか・・・・な・・・(ガクリ)」
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「理樹さんからの承認確認しました」
「やっと来たか・・・・・では、行こうか!」
「真人君、謙吾君、エリオ君、スバルさ
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