第三章 X《クロス》
勃発
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「スバルさん!どうしますか!?」
「まずは人命救助!!生体反応をサーチしてから、安全なとこをにまで保護して!!」
火災に見舞われているビルの真下。
そこで到着したスバルとエリオ、真人、謙吾がこれから内部に突入しようとする際の注意事項を頭に叩き込んでいた。
スバルたちはバリアジャケットを、真人と謙吾は防火服を着て準備を整え終わっている。
「いい?何があっても、まずは自分の命優先!!自分が死んだら、誰も助けられないから!!!」
「「「了解!!!」」」
そういって、彼らはレスキュー隊が到着するよりも早く、内部に突入していった。
「絶対に、根こそぎ全員、助け出すよ!!」
「「「おう!!!」」」
------------------------------------------------------------
辺境世界マウクラン、宅地開発地区
『・・・ってことなのよ。だから、これの解読をお願いしたいの』
「わかった。ふふっ、ティアナさんの頼みじゃ、断れないね」
「あたしも手伝うから、大船に乗ったつもりでいてくれよな!!」
火災発生から少し前のこと、理樹と連絡を取った後にティアナは、ルーテシア・アルピーノに古代ベルカ文字の解読を頼んでいる。
ここにはちょうど遊びに来ていたアギトもいる。
彼女はキャロやヴィヴィオの繋がりでいろんな書物から知識を漁ることが日課となっている。それでこうして拘留された世界にいながらもさまざまな知識を持っているのだ。
と、なればまぁ、こうして依頼が来るのも当然であって・・・・・
『ありがとう。データは今そっちに送ったから、お願いね』
「うん。えっと・・・「詩篇の六 かくして王の帰還はなされること無く・・・・」ね。アギト、下から二段目の棚にある赤い本を取ってくれる?」
「あいよー。これだな?」
「うん・・・・えっと・・・・あった。ここ」
そういって、文章を読んだだけで何の詩編かを割り出し、簡単にその参考書を取り出してきたルーテシア。
まさか今ここのやり取りで終わってしまうとは思っていなかったティアナは、その手際の良さと彼女の記憶力に驚嘆していた。
『すごいわね。全部覚えてるの?』
「何回も読んだからね。頭には大体」
「ルール―は勉強家だもんな!!」
そういって、内容を伝えるルーテシア。
どうやらこれは何かの歴史を記したもののようで、長い詩編の中でも何かの兵器にまつわる部分であるらしい。
そして、その兵器の名称を見て、ルーテシアが頭を捻っ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ