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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
勃発
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「ガォォォォォォおオオオオオオオオオオオ!!!!」

「うん?」



と、そこに一体の怪人が現れ、真人に襲いかかっていった。


おそらくはロットワイラーという犬の種類のアンデット。
そいつが真人を見るなり、いきなり襲いかかってきたのだ。


しかし



龍牙斬(ロンガーザン)!!!」

「ぶヒュルわ!!!コヒューーー・・・・」



真人の渾身の気合とともに放たれたラリアットによって、首を支点にアンデットが高速回転、そののちに地面に叩きつけられ、バキリとベルトが砕け散った。




哀れなり。





「あんだぁ?こいつ」

『井ノ原さんッ!』

「ん?どーしたクド公」


と、肩をぐいぐいと回して、倒れたそいつを見る真人に、クドリャフカからの通信が入った。
何やら慌てているようだ。



『謙吾さんとエリオさんが、アンデットみたいな敵と交戦してますッ』

「おう、そんなの今俺も倒したぜ?」

『わふー!?も、もう事後でしたかっ!!』

「助けに行くか」

『ですです!!場所を送ります!!』

「よっし!筋肉がうなるぜ!!!」




そうして、無敵の筋肉さんが仲間を助けに走り出した。




『井ノ原さん!?防護スーツはどうしたですかっ!?』

「俺の筋肉の方が熱い!!」

『わふー!?納得できそうなのが怖いですっ』





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「・・・配達に来てみれば・・・・・」

「貴様、誰だ」

「お前がなんだ」


場所は戻って、辺境世界マウクラン
アルピーノ邸の一室



二人に向かって走ったドーベルマンアンデットのその手が、アギトとルーテシアに到達する前で止まっていた。


その腕は別の腕につかまれており、その腕は一人の青年のものだった。



黒い服に、ツンツンと立った金髪。そして、元ソルジャーの証たる魔晄に染まった蒼い眼。
背中には巨大な大剣を背負っている。



「あ、あなたは・・・・」

「フンッ!!!」



ルーテシアがその青年に声をかけると、ドーベルマンアンデットが中で一回転しながら後退し、その男を睨みつける。

一方、金髪の青年はルーテシアに、届けものだといって小包を渡した。



「宅配を頼まれて世界を越え、こうしてやってくれば・・・・・危なかったようだな」

「貴様・・・まさか!!」

「下がってろ」



ドォウ!!



青年が剣を構
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