第三章 X《クロス》
勃発
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だ。
「ダメだ!!!」
「アギトッッ!!!」
ゴォォオッッ!!!
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『スバルさん!!こっちに要救助者はもういません!!』
「だったらすぐにその場から外に!!私はあと一人いるみたいだから!!」
『わ、わかりました!!』
『スバル!俺らは手伝いに行った方がいいか!?』
「真人さんもすぐに避難を!!私なら大丈夫ですから!!」
エリオや真人たちと連絡を取り、スバルがサーチモニターに映った生体反応を見てその場へと急行する。
モニターにある反応はひとつ。しかし、それをサーモグラフィーに変えると、その反応の周囲は真っ赤――――つまりは炎に囲まれていた。
一分一秒が命運を分ける。
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「じゃあ俺たちはもう外に出よう」
「はい!でも、恭介さんはどうしたんでしょうね?」
「大方「あれ」を使おうとしたのだろうが・・・・理樹からの承認を取れなかったのか?」
「??」
スバルからの退却の指示を聞いて、エリオと謙吾がそこから脱出しようと話し「よし行こう」と踵を返した。
その瞬間
「え・・・?」
「・・・む?」
通路の曲がりかごの向こう側から、ひょっこりと一体の怪人が現れたのだ。
「犬・・・あれはテリア・・・・?」
「知ってるんですか?」
「まあな・・・だが・・・・あれは!?」
「牙ァァァアアアアアアアア!!!」
「グ!?」
「おぉ!!?」
そして突如、二人を視認したそいつは涎をダラダラと飛ばしながら、エリオと謙吾に飛びかかっていった。
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ドォオ・・・・・
「うわっち!!さて・・・俺の筋肉が焼け筋肉になっちまう前に早くトンズラしますかねっと・・・」
同じくビルの中。
いつもの学生服で真人がここから脱出しようと周りを見渡していた。
彼も当然謙吾のように防火服を着ていたはずなのだが、救助者にそれを貸してしまい、今は下に着ていたいつもの学生服オンリーである。
何故無事なのか。これが"輝志"の力なのだろうか?
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