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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
勃発
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た。


『兵器・・・・穏やかじゃないわね』

「うん・・・・?ねえアギト、この兵器って・・・・」

「うん?・・・・あーーー、どっかで聞いたなぁ・・・・どこだっけ?」

「私がおぼえてる、ってことは、ドクターの所にいたころだったと思うけど・・・」

『ドクター?・・・・って、まさか・・・・』





ヴー!ヴー!!ヴー!!!ヴ―!!!!




と、そこでティアナ側で警報が高らかに鳴り響き、ただ事ではないということを伝えてきた。


『!?なに・・・・・ミッドでビル火災・・・爆発あり!?』

「事件?」

『ええ、こっちで追ってるのがまた起きたみたい』

「じゃあ、レポートにまとめて後で送るね」

『お願い!!ごめんね!!』



防災課にいたティアナは事件発生のほうを受けてすぐに現場に走り、通信を切ってしまった。

まあ、仕方のないことだ。
とりあえず、自分のすべきことは・・・・


「これ、解読しないと・・・・」

「よっしゃ!!ありったけの資料を集めよーぜ!!!」



友人のティアナの頼みとあっては、張りきらない方がおかしい。
そうして、ルーテシアとアギトが資料を探そうと部屋を出た。




その瞬間。





ドドドドドドドドドドドッ、チュンチュン、チュィン!!





その部屋に、おそらくは外からの無数の銃弾が叩き込まれ、部屋の中をハチの巣にして家具の八割を粗大ごみに変化させられてしまった。


「え?」

「なぁ!?」



部屋から出た瞬間にその背後から銃撃・・・というよりも銃弾の音を聞いて振り返る二人は、直後に背筋が寒くなった。


なぜこうなったのかはわからない。
しかし、もし自分たちがこの部屋にいたらと思うと、ぞっとする話しだ。


「な・・・・なんだよこれ!!いったい誰が・・・・」


その惨状を見て、アギトが絶句する。
ルーテシアに至っては声が出ていない。


と、そこに



「ふぅー・・・はずれか。まあ、下手に当たって死なれても困る、な。これは失策。失敗してよかった」

「「!?」」


そんな声がどこからか聞こえてきて、二人が周囲を見渡した。


そして、部屋の中の穴だらけになった壁がガラガラと崩れ落ち、外から一体の異形が現れて入ってくる。
そいつの両手には一丁ずつ、合わせて二丁の銃が握られていて、耳がピンと立ち、精悍そうな顔立ちをしていた。


ただ、そいつはまるで犬のような顔をして、鋭い眼光をしていたが。




「なんだてめぇは!!」

「おやおや、これは失敬。自己紹介が遅れた。俺はドーベル
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