第三章 X《クロス》
火災
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そういって、受付の人に通してもらうように頼む理樹だが、その必要はほとんどなかった。
なぜならその返事が来る前に理樹のもとにシスターシャッハがやってきて、直立不動で出迎えに来たからだ。
だが・・・・
「ようこそいらっしゃいました!!薄緑のモガッ!?」
「ちょォー―ーーーーーーーい!?何大声で言おうとしてんですか!?(ボソボソ)」
シャッハの口を塞ぎ、その発言を大急ぎでやめさせた理樹。
まあ当然と言えば当然だろう。それにそもそも、恭介とは違って理樹自身も騒がれるのがあまり得意ではない人間だ。
騒ぐのはいい。騒がれるのはダメなのだ。
「い、いえいえいえいえ!翼人さんが来るというのにこっちに粗相があってはならないので・・・・(ボソボソ)」
「そういうのいいから!!あくまでも普通にしてください!!(コソコソ)」
「そ、そうですか・・・・?しかし・・・・」
そういって理樹はシャッハを説得しようとするが、シャッハとしてはいきなり普通にしてくれと言ったところで実際そうするのは難しいだろう。
なんせ彼女がかつて一度だけ翼人と会ったときは、ラリアットをブチかまされそうになったうえに、説得までされたのだから。
どうしようか・・・・
理樹はシャッハの態度をどうにか普通にしようと考え、そして妙案を思いついた。
これなら緊張も解けるだろう。
「(ボソッ)あ、ガッカリおっぱい」
「誰がなんだとこの鳥人間がァッ!!!!」
ヴォン!!
「え?」
直後、理樹の視界をトンファー型アームドデバイス「ウィンデルシャフト」の面が埋め尽くし、長方形のそれが真横にめり込んできた。
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「・・・ということで、今回の事件には少なからず古代ベルカ関係のモノが絡んでいると思います」
「・・・・ええ」
「ですので、こちらの解読のほうをお願いしたいのですが・・・」
「そ、そうですか・・・」
数分後、騎士カリムの部屋に通されるはずだった理樹はなぜか医務室で対話をしていた。
「それはそうと・・・大丈夫ですか?顔・・・・」
「最硬の翼人なんで」
「いや、それは体が頑丈という意味じゃないはず・・・」
「硬いんで」
「はあ・・・・」
「ボドゥドゥドォードゥー」
「はぁ!?」
カリムの素っ頓狂な声が出て、とりあえず伝えるべきことは伝えた理樹。
カリムの背後では胸をペタペタと押さえながら「まだいけるもん・・・・成長期
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