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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
火災
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そうして腹に詰めるものを詰め、それでも腹八分目に抑え満足した頃(桁も結構行った頃)に、昔話をするようになった。



「私、昔なのはさんに災害現場で助けてもらったんです」

「へぇー」

「なのは・・・ってぇと高町さんか」

「あの究極魔法兵器さんか」


「はい。それで憧れて救助隊に入って・・・・・」



そこからのスバルはしゃべるしゃべる。



皆同じ「EARTH」登録員と言ってもやはりそこは現役救助隊員と学生なわけだし、年も近いのだから、面白い話は当然両者ともにある。



「じゃあ、今度は俺が話そうか。あれは忘れることのない、理樹が初めてじょそ・・・・・ん?」

「どうしたんですか?」

「じょそ!?な、なんですか!?何があったんですか理樹さんの過去に!?」




恭介が過去の何かを話そうとし、その内容にエリオが予想、戦慄した時。
恭介が窓の外を見て、何かに気付いた。





彼らのいるのはさっきも言ったようにビルの上層階だ。
そして当然、そこからは他のビルも見える。




その見えるビルのうちの一つから、黒煙がモクモクと伸び、その一瞬後にビルの一部が爆発、大穴があいてそこから炎が噴き出してきたのだ。




「え・・・・」

「おいおいおいおい!?」


「爆発・・・・火災!?」


「恭介さん!」

「ああ、こいつぁ俺たちの出番みたいだな!!理樹に連絡をしとけ。俺たちはあっちの火事をどうにかするぞ!!」


「よし!!」

「筋肉の出番だぜ!!」




「じゃあ今日は特別、スバルたちも合わせて・・・・リトルバスターズ、ミッションスタートだ!!!」


「「「「おう!!!」」」」








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「じゃあ僕は聖王教会のほうに連絡しとくから」

『お願い。私は知り合いの古代ベルカ文字を読める・・・・』

「ルーテシアさんだよね?」

『ええ。そっちに連絡するわ。じゃあ』

ピッ




理樹が通信機のモニターを切って、目の前の建物を見上げる。




ミッドチルダ郊外にある、聖王教会




近くには付属学校もあるここに、直枝理樹は直接来ていた。
内容は、今回の連続放火殺人事件に古代ベルカ文字があったことの報告と、その文字の詳しい解読だ。




「あの、「EARTH」の直枝理樹なんですけど、騎士カリムにあわせてもらえませんか?連絡は昨日したはずで・・・・」

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